ライフプランコラム「知っトク!働くあなたの税金」(2026年5月29日)住民税決定通知書の確認方法:各種控除はどこを見る

2026年度の新年度がスタートして2ヵ月が経過しようとしています。会社員の方には、間もなく「住民税決定通知書(住民税の通知)」が届く時期ではないでしょうか。この通知書は、前年の所得に基づいて計算された住民税額を知らせる重要な書類ですが、多くの場合は目を通さずに保管されがちです。この通知書を単なる税額の通知としてではなく、ご自身が行った資産形成(iDeCo等)の「節税効果の答え合わせ」として活用する方法を解説します。

住民税決定通知書で見るべき「所得控除」及び「税額控除」の欄

住民税は、前年(1月〜12月)の所得に対して課される地方税です。通知書が手元に届いた際、まず確認していただきたいのが「所得控除」および「税額控除」の欄です。これまでのコラムでご紹介してきたiDeCoや、企業型DCのマッチング拠出による掛金は、「小規模企業共済等控除」として所得から全額が差し引かれます。これが正しく通知書に記載されているかをまずは確認しましょう。適正な税負担がなされているかを把握する第一歩となります。

iDeCoや社会保険料控除が住民税に与える影 所得控除

例えば、毎月一定額をiDeCoに拠出している場合、その拠出総額が「小規模企業共済等控除」の欄に加算されています。住民税の税率は原則として一律約10%(標準税率)であるため、控除された金額の約10%分、前年分の住民税が軽減されていることになります。銀行の普通預金等では得られない、制度利用による「確定した合理的な効果」を、この通知書を通じて確認することができます。

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ふるさと納税(寄附金税額控除)の検証 税額控除

また、前年中に「ふるさと納税」をされた方は、税額控除の欄(具体的には『寄附金税額控除』などの項目)を必ずチェックしてください。ワンストップ特例制度を利用した場合、あるいは確定申告を行った場合、それぞれ適切な金額が住民税から差し引かれているかを確認する必要があります。万が一、申告漏れや手続きの不備があった場合、この通知書で控除が反映されていないことに気づくことができるため、リスク管理の観点からも重要です。

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確認すべき項目 該当する欄 確認のポイント
社会保険料・iDeCo 小規模企業共済等控除 など 拠出額が全額所得控除されているか
ふるさと納税 税額控除額(寄附金税額控除) 申告した手続きに基づき、適切な控除額が反映されているか
差引後の住民税額 年間税額
(主に右下に記載される)
6月以降、毎月給与から天引きされる税額が適正か

住民税決定通知書は「前年の資産形成の効果」を答え合わせする重要な書類です。
正しく反映されているか確認しましょう。

おわりに

住民税決定通知書は、ご自身の「手残り(可処分所得)」がどのように守られたかを示す証明書でもあります。書類が届いた際には漫然と片付けるのではなく、一度細部まで目を通しご自身の資産形成の効果を確認する機会としてご活用ください。

辻・本郷・税理士法人 × 大和証券

本資料は、大和証券が作成日現在(2026年5月28日)把握している情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。今後、法令・制度等が変更された場合、記載内容が変更となる可能性がありますので、予めご了承ください。

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