ライフプランコラム「知っトク!働くあなたの税金」(2026年4月10日)持株会を売る時の注意点! 特定口座への移管とは?

これまでこのコラムでは「持株会はコツコツ貯まるし、奨励金もあっておトク!」というお話をしてきました。順調に自社株が貯まってきた方の中には、「そろそろ一部を売却して、ライフイベントの資金に使いたいな」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、持株会は売却ボタンを押せばすぐに現金が振り込まれる……というわけではありません。実は、売るためには自分専用の証券口座へ株を移動させる必要があるのです。今回は、そのスムーズな出口の作り方について解説します。

ステップ❶ 株を「持株会」から「自分の口座」へ移す

持株会で積み立てている株は、いわば「みんなの金庫」に保管されている状態です。これを売るためには、まず自分の名義の証券口座へ株を移動させる引出(振替)という手続きが必要です。
ここで「持株会に入ったときに口座を作ったはず」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、持株会での持分管理口座(みんなの金庫)と、実際に株を売買するための個人名義の証券口座は制度上、別物です。
そのため、まだ個人名義の証券口座を確認していない方は、自分名義の証券口座がどこにあるのか、また持株会と引出(振替)が可能な状態になっているかを確認してみましょう

ステップ❷ 確定申告を不要にする「特定口座」の選択

個人口座を確認する際に、ぜひチェックしていただきたいのが特定口座(源泉徴収あり)になっているかどうかです。株を売って利益が出ると、約20%(正確には20.315%)の税金がかかります。
自分で税金を計算して確定申告をするのは非常に大変ですが、この特定口座(源泉徴収あり)を選んでおけば、証券会社があなたの代わりに税金を計算し、納税まで済ませてくれます。
まさにお仕事で忙しい会社員の方にとっては、確定申告の手間をゼロにできる魔法の箱のようなものです。引出(振替)の手続きをする前に、必ずこの設定になっているかを確認しておきましょう。

ステップ❸ 売却した後の「お金の置き場所」

無事に株を売却して現金を手にした後、そのお金をどうするかも大切なポイントです。もちろん、予定通りライフイベントに使うのも素敵ですが、もし当面使う予定がないのであれば、そのまま銀行の普通預金に置いておくのは少しもったいないかもしれません。
以前ご紹介したように、利益に対して税金がかからないNISAなどの非課税枠を次の置き場として活用するのも一つの方法です。持株会で育てた資産を、次のステージでさらに守りながら育てていく。そんな循環ができるようになると、資産形成の質がぐっと上がります

①引出(振替)申請:持株会のサイトから手続き可能、②口座確認:「源泉徴収あり」なら確定申告不要!、③売却・受取:数日後に現金として引き出し可能

持株会は、貯める時だけでなく、引き出す時のルールを知っておくことで、初めてそのメリットをフルに活かすことができます。まずはご自身の証券口座の状態をチェックすることからはじめ、増えた資産を将来の自分への賢い選択につなげていきましょう。

辻・本郷・税理士法人 × 大和証券

本資料は、大和証券が作成日現在(2026年4月9日)把握している情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。今後、法令・制度等が変更された場合、記載内容が変更となる可能性がありますので、予めご了承ください。

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