ドル・コスト平均法の2つのケース

積立投資の時間分散のメリットをより詳しく理解するために、以下の2つのケースを見てみましょう。

<前提>
  • 投資額は12万円。
  • Aさんは運用開始時に12万円を全額投資し、Bさんは1年間、毎月1万円ずつ積み立てて、
    総額12万円投資する。

1年後、2人の評価額はそれぞれどのようになっているでしょうか。

ケース1

当初1,000円だった株価が一貫して下がり続け、200円まで下がった後、1年後に500円まで戻った。

000円だった株価が一貫して下がり続け、200円まで下がった後、1年後に500円まで戻った。

AさんAさん運用開始時に12万円を全額投資

投資額 取得株数 1年後の評価額
約12万円 約120株 約6万円

BさんBさん毎月1万円を1年間積立投資

投資額 取得株数 1年後の評価額
約12万円 約271株 約13.5万円

Aさんが運用開始時に投資した12万円は、1年後に半値の6万円に減少していますが、
Bさんの総投資額12万円は約13.5万円に増加しています。Bさんの評価額が増えた理由は、約271株とより多くの株数を取得できたことが影響します。

毎月一定額の株式をコツコツ購入する積立投資では、株価が下がる局面で平均購入単価を引き下げるとともに、保有株数を増加させるため、相場上昇時に利幅を押し上げることができたのです。

ケース2

株価の上下を繰り返しつつ、1年後、運用開始時と同じ1,000円に戻った。

当初1,株価の上下を繰り返しつつ、1年後、運用開始時と同じ1,000円に戻った。

AさんAさん運用開始時に12万円を全額投資

投資額 取得株数 1年後の評価額
約12万円 約120株 約12万円

BさんBさん毎月1万円を1年間積立投資

投資額 取得株数 1年後の評価額
約12万円 約135株 約13.5万円

1年後、Aさんの評価額は約12万円と変わりませんが、Bさんは約13.5万円と増加しています。変動が激しい状況でも、積立投資を行なうことで購入単価を平準化することができています。

もちろんAさんも株価が1,600円の時に保有株式を全て売っていれば利益が出ますが、やはりタイミングというのは悩ましいものです。Bさんのように株価の変動を気にせず、安定的に運用をすることができるのも、積立投資のメリットの1つです。

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