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2017年8月18日
わが家の家計診断

    誰もがかかえる家計に関する悩み。悩みや疑問は人によりさまざまです。
    「貯金ができない」「家計が赤字」「子どもの教育費や老後資金が心配」など、実際に寄せられたご相談に対し、家計の専門家であるファイナンシャルプランナーが収入、支出、貯蓄額、家族構成などの状況を確認しながら具体的にアドバイスします!

    1歳の子どもの学資保険の選び方は?今後の教育費とリフォーム代も貯めたい

    皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする「わが家の家計診断」。
    今回は、4月から子どもを保育園に預け、妻が職場復帰した家庭からの相談です。ファイナンシャル・プランナーの井戸美枝さんがアドバイスします。

    子どもの学資保険はどのように選べばいい?教育費のほか、リフォーム代の貯め方も知りたい…

    今年4月から1歳の子どもが保育園に入り、妻は短時間勤務で職場に復帰。まだ子どもの学資保険に加入していないのですが、どうやって選べばいいでしょうか。教育方針としては、できれば高校まで公立と考えていますが、いずれは習い事や塾にも通わせたいです。

    家計は夫婦で必要なお金を出し合い、残りはそれぞれの口座で翌月に繰り越し、予備費などに充てています。妻の産休・育休前は、財形とは別に毎月10万円近く貯蓄していましたが、職場復帰後は時短勤務なので5万円に。5年以内に500万円程度でリフォームも予定しているので、上手な貯蓄方法などを教えてください。

    相談者プロフィール
    ゆた(仮名)さん

    東京都在住
    性別:男性
    年齢:35歳
    職業:会社員

    家族構成
    妻(39歳、会社員/育休明けで今春から職場に復帰)
    子ども1人(1歳半、保育園)

    ゆたさんの家計内訳

    学資保険に充てる分も含め、貯蓄は積立預金で計画的に貯めましょう

    答えてくれたのは…
    ファイナンシャル・プランナー
    井戸美枝さん

    ファイナンシャル・プランナーとして家計相談などを行うほか、社会保険労務士として年金・保険・介護などの公的保障にも詳しく、マネーサイトや新聞・雑誌・本などの執筆、講演のほか、テレビ・ラジオなどにも出演し、活躍中。

    アドバイス1 保育園に入園したら、家計全体の予算を見直しましょう

    この春から子どもが保育園に通い出し、同時に奥さまは職場に復帰して2カ月目くらいという時期のご相談です。家計の支出を書き出してもらったら、結果的に上のような状況でした。ご相談者の家庭は、必要な支出を夫婦でそれぞれ出し合い、残ったお金は各自で管理するという、共働き家庭にありがちな家計管理をしているようです。
    しかし、子どもが生まれ、保育料や教育費などがかかるようになると、そのような家計管理のやり方では困ることが出てきます。教育費がかさむ頃には、家計は赤字になったり、貯蓄ができなくなったりします。

    また、子どもの入園・入学、奥さまの職場復帰などで生活スタイルが変わったら、家計の見直しをすることも欠かせません。
    相談者のご家庭でも、この機会に毎月必要な基本生活費を書き出して、家計全体の予算を見直してみましょう。その際に、夫婦の収入は一つにまとめ、生活費として2人で管理する分と、こづかいとして各自で管理する分をしっかり分けてはいかがでしょう。
    共働き家庭で収入を一元管理する方法は前回ご紹介したので、そちらを参考にしてください。

    現状の家計支出を見ると、子どもが幼い3人家族にしては食費や雑費が多めです。理由として、食費には夫婦の昼食代や外食代も含まれ、雑費は夫婦の美容院代やマッサージ代、被服費などを入れた金額になっているからです。こづかいは決めずに、それぞれが使っている分を書き出すと、こうなるということでしょう。

    一般的に、家計の予算を考えるときは、夫婦それぞれの昼食代や美容院代などは、各自のこづかいから賄うようにするのが基本です。被服費も毎月かかるわけではないので、ボーナスから予算を決めて取り分けるほうがいいでしょう。
    そうすると、毎月の食費は6万〜7万円、雑費は1万〜2万円ですみます。夫婦のこづかいを除いた基本生活費は、月に32万円くらいで納まるでしょう。これをもとに、費目ごとの予算を考えてみてください。今の使い方に合わせ、夫婦のこづかいを1人4万か5万円にしても、月に10万円は貯蓄にまわせると思います。

    アドバイス2 今は学資保険に加入するより、子ども名義の預金のほうがいい

    子どもの教育費について、学資保険で準備することを考えているようですが、マイナス金利政策の導入後は保険の予定利率が一段と下がり、数年前のように戻り率が10%を超えるような商品はほとんどありません。払い込んだ保険料の総額より、受け取るお金の総額が少なくなってしまうケースが多く、新規に加入する人には不利な状況です。
    学資保険は契約時の予定利率がずっと続く固定金利の商品で、途中で解約したりすれば、元本割れになってしまうことにも注意が必要です。

    ですから、今のような時代に学資保険にこだわるのは、合理的な選択とはいえません。
    保険料に充てる分のお金は、子ども名義の積立預金にして貯めることをお勧めします。
    積立預金なら、子どもが幼いうちは積立額を多めにして、塾代などがかかるようになって支出が増えたら、積立額を減らすといったこともできます。高校・大学などの入学時には、必要な金額だけ解約して使うなど、利便性でも勝ります。
    ちなみに、ご主人が万一の時の教育費が心配なら、ご主人の保険に1,000万円程度の掛け捨ての定期保険を加え、死亡保障を合計で2,000万円にしておくといいでしょう。

    アドバイス3 毎月貯める分は口座からの自動積立にして、教育費などを準備

    まず、子どもの将来の教育費に向けては、児童手当の月1万5000円に同額をプラスして、毎月3万円を子ども名義の積立預金で貯めましょう。3歳を過ぎて児童手当が月1万円になったら、2万円をプラスして毎月3万円の積立額はキープします。
    子どものお祝い金などを子ども名義の口座に入れているそうなので、その口座に積立分を入れてもかまいません。ただ、月々の積立はできるだけ手間をかけずに自動的に行えるほうがいいので、生活口座にセットする自動積立定期預金を利用するといいでしょう。

    銀行の自動積立にもいくつかのタイプがあり、月々の積立額のほかに随時入金できるものもあります。このタイプなら、生活口座から積み立てる分は毎月1万5,000円にして、4カ月に一度振り込まれる児童手当は、振り込まれるたびに積立預金に移せばOKです。
    これで中学卒業までに500万円くらい貯められ、大学の進学費用を準備できます。

    現在行っている月2万円の財形貯蓄はそのまま続け、家計の見直しで捻出できる5万円も、夫婦どちらかの給与口座、もしくは新たに開設する生活口座からの自動積立にして、毎月確実に積み立てるようにしましょう。普通預金の口座に入れたままだと、予備費として使いやすくなり、将来の貯蓄として残るお金は少なくなってしまうからです。

    アドバイス4 ボーナスからの貯蓄はキャンペーン定期などに預け、リフォーム代に

    ボーナスの使いみちは特に決めていないそうですが、前に説明したように、年に数回購入する家族の被服費や、家族旅行の費用などは、ボーナスから予算を決めて使うことをお勧めします。毎月ではないけれど、年に数回出ていく大きなお金(特別支出)を、毎月の家計から捻出しようとすると、月々の予算が立てにくくなるからです。年払いの車の保険や税金も、ボーナスから取り分けるのが基本的なやり方です。

    そのうえで、ボーナスの半分くらいは貯蓄にまわすことが大事。相談者のご家庭では財形貯蓄の7万円のほかに、1回に30万円、年間60万円は貯められそうです。この分は金融機関が行うキャンペーン金利の定期預金などに預けるといいでしょう。5年で300万円貯まるので、月々5万円の積立と合わせれば、5年以内にリフォーム代として500万円の貯蓄目標は十分に達成できます。

    現在、普通預金に入れたままの貯蓄も、いざという時のために50万円だけ口座に残し、あとの600万円は定期預金に移し替えましょう。金利は低くても、定期預金にして口座を分けることで、使いづらくすることが重要です。当分使う予定がなければ、個人向け国債の10年変動型に預けるのも一つの方法です。

    相談者は投資にも興味があるそうですが、奥さまが復職したばかりで家計収支も落ち着かない今は、あえて投資に踏み出す時期ではありません。まずは入園後の新たな生活に合わせて、家計全体の予算を組み直し、貯蓄ペースをつかむことが第一です。
    この先、奥さまがフルタイム勤務に変わったり、子どもが入学して生活スタイルが大きく変わったりしたら、再度家計を見直して、貯蓄の一部を老後のための積立投資にまわすといったやり方で、投資をスタートしても遅くはないでしょう。

    相談者ゆたさんより

    今回、結婚後初めて家計を洗い出すことで、特に問題視していなかった部分が、実は家計を圧迫していたことに気付くことができました。
    また、使い方を見直せば5年以内にリフォーム代が捻出できることがわかり、目標が見えたので早速実践していきたいと思います。

    教育費については、備える手段として学資保険が最善なのではと漠然と考えていたのですが、現在は新規加入に不利な状況であり、子ども名義の積立預金のほうがお勧めといったアドバイスもとても参考になりました。

    ボーナスの使いみちも今まで特に決めていなかったのですが、今後は予算を決めて、使う分と貯蓄する分とをしっかり分けてやりくりしていこうと思います。
    ありがとうございました。

    取材・執筆/光田洋子

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