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2017年7月21日
わが家の家計診断

    誰もがかかえる家計に関する悩み。悩みや疑問は人によりさまざまです。
    「貯金ができない」「家計が赤字」「子どもの教育費や老後資金が心配」など、実際に寄せられたご相談に対し、家計の専門家であるファイナンシャルプランナーが収入、支出、貯蓄額、家族構成などの状況を確認しながら具体的にアドバイスします!

    来年から双子が幼稚園、一度に2人分の教育費はどう準備したらいい?

    皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする「わが家の家計診断」。
    今回は、2歳の双子のお子さんをかかえる共働き家庭からの相談です。ファイナンシャル・プランナーの井戸美枝さんがアドバイスします。

    来年から双子が幼稚園へ!今後2人分の教育費が一度にかかることが心配

    双子の子どもは来年から幼稚園に通わせ、ピアノやバレエも習わせる予定。双子なので教育費は一度に2倍かかるため、これからどのように貯めればいいか心配です。

    家計は夫が住宅ローンや光熱費を支払い、妻が食費や日用品、雑費などを払うという分担にしています。妻は時短勤務になり以前より収入が減ったのですが、出費はあまり変わらないため毎月の貯金はゼロという状態。また、ポイントを貯めたいこともあり、食費などをクレジットカード払いにしています。そのため、貯蓄はもっぱら倹約家の夫が担当しています。

    将来のためにも家計の財布を一元管理すべきとは思いますが、どうしたらいいでしょう?

    相談者プロフィール
    みちお(仮名)さん

    神奈川県在住
    性別:男性
    年齢:35歳
    職業:会社員

    家族構成
    妻(31歳、会社員)
    子ども2人(2歳の双子、保育園)

    みちおさんの家計内訳

    生活費用の口座に収入をまとめれば、貯蓄はもっと増やせます

    答えてくれたのは…
    ファイナンシャル・プランナー
    井戸美枝さん

    ファイナンシャル・プランナーとして家計相談などを行うほか、社会保険労務士として年金・保険・介護などの公的保障にも詳しく、マネーサイトや新聞・雑誌・本などの執筆、講演のほか、テレビ・ラジオなどにも出演し、活躍中。

    アドバイス1 夫婦のこづかいと雑費の区分けが不透明で、結果として使いすぎに……

    結婚当初からの習慣なのか、夫婦それぞれの収入から支払う費目を決め、休日のレジャー費や外食費、双子が通う保育園の費用もざっくり割り勘で負担しているそうです。残ったお金をそれぞれの口座で管理しているため、特にこづかいも決めていないとか。
    しかし、雑費には日用品代やクリーニング代のほか、夫婦の美容代や被服費なども含まれているなど、家族全体で必要な支出と個人的な支出が混在しています。
    その結果、こづかいや雑費が多くなり、世帯の手取り収入が多いわりには、毎月の貯蓄は十分といえないようです。

    来年から双子の教育費が増えますし、高校・大学は私立になる可能性もあることを考えると、今のような家計管理のやり方では、貯蓄プランも立てにくくなります。
    まずはこづかいと雑費は予算と使いみちをはっきり決めて、生活費をばらばらに出すのではなく、1つにまとめて管理する方法を考えましょう。

    アドバイス2 夫婦の収入は生活費用の口座にまとめ、貯蓄とこづかいはそれぞれで管理

    共働きの場合、夫婦それぞれの給与口座とは別に、生活費用の口座をつくり、そこで家計のお金をまとめて管理すると、支出のムダが出にくくなり、貯蓄もしやすくなります。
    みちおさんのご家庭では、下図のようにしてはいかがでしょう。

    ご主人は財形貯蓄の5万円が天引きされ、口座に入るのは35万円。ここから自分のこづかいとして5万円を残し、30万円を生活費用の口座に入れます。奥さまの場合、手取り24万円のうち、2万円を給与口座からの自動積立にまわし、こづかいとして4万円を確保して、残りの18万円を生活費用の口座に入れるようにします。

    そうすると、毎月48万円が家計の予算になります。ここから、教育費として子ども1人につき5万円、2人分で毎月10万円を貯蓄として取り分けます。生活費として使えるお金は毎月38万円になり、住宅ローンや光熱費もこの口座からの引き落としにします。

    現在の生活費は、こづかいと雑費を除くと33万円なので、夫婦それぞれの美容代などは各自のこづかいから出せば、雑費は半分の3万円でも十分でしょう。生活費の予算は合計36万円にして、当面は残りの2万円を予備費として生活口座に残しておきます。そうすれば、来年春からはこの2万円をお子さんの習い事に充てることができます。
    また、奥さまは食費などをカード払いにしていますが、生活費用の口座をご主人名義にしても、家族カードをつくれば、今まで通り食費などをカード払いにすることができ、自分のこづかいと家族全員で使う生活費を区別することができます。

    さらに、毎月の予算から出しにくい被服費や、旅行、家具・家電の買い替え費などは、ボーナスから予算を取り分けて、同じように生活費用の口座に入れて使うようにします。お子さん2人がピアノやバレエを始めると、発表会などで出費も増えますが、その分もボーナスから予算を取りましょう。年間で必要なこれらの予算を確保しても、手取りボーナスの半分は貯蓄にまわせるように工夫したいものです。

    アドバイス3 夫の保険は死亡保障を増やして万一に備える

    保険の保障内容を見ると、ご主人の死亡保障は1000万円。共働きとはいえ、子ども2人がまだ2歳ということを考えると、万一の際には十分な金額とはいえません。掛け捨ての収入保障保険か、逓減定期保険で3000万円程度の死亡保障を確保するといいでしょう。
    現在の終身保険は解約するか、払い済み保険にすれば、保険料は今と同程度で大きく増える心配はありません。
    奥さまの死亡保障がない点も気になります。ネット生保などで1000万円程度の定期保険に加入しておくと安心といえます。

    ※払い済み保険とは、今の保険の解約返戻金をもとに保障額の小さい保険に入りなおすこと。
    以降の保険料の支払いはなくなり、保障額の小さい保険がそのまま残ることになる。

    アドバイス4 児童手当に加え、新たな貯蓄10万円で2人の子どもの教育費に備える

    双子のお子さんの教育費については、国立小学校の受験も視野に入れつつ、高校・大学は私立コースで準備していきたいとのこと。来年から予定している幼稚園の費用は、延長保育を含めて現在の保育料と同程度ということなので、前述のような家計の予算で考えれば、習い事の費用も捻出でき、当分は月々の収入の範囲でやりくりできるでしょう。

    新たに積み立てる貯蓄10万円は、1人につき5万円なので、小学校を卒業するまでの10年間で1人当たり約600万円貯まります。小学校入学後は、奥さまはフルタイム勤務になる予定との話なので、習い事などで支出が増えても、その分は毎月の収入でやりくりして、この積立はがんばって継続するといいでしょう。

    中学入学後は塾代なども増えるため、1人5万円の積立は厳しくなるかもしれませんが、月2万円でも3万円でもいいので、できるだけ積立預金を続けてください。
    児童手当の分も、今のまま子ども用の貯蓄として貯めていきます。そうすると、中学卒業までに、積立預金と児童手当の合計で1人750万円以上の貯蓄が用意でき、高校・大学の進学費用に充てられます。

    ボーナスからの貯蓄は定期預金にして、現在の普通預金も半分くらいは定期預金に移し替えてはいかがでしょう。定期預金は利率が低いとはいえ、普通預金に入れたままより、貯蓄としての意識が高まり、無駄使いがしにくくなります。
    奥さまの自動積立2万円は、1万円を積立預金、1万円を投資信託の積立にするのもいいでしょう。ご主人の財形貯蓄と合わせて、不測の事態に備えるほか、夫婦の老後資金のベースにもなるので、できるだけ長く続けていきましょう。

    相談者みちおさんより

    「貯蓄は得意」と高を括っている節がありましたが、「収入の割に十分ではない」と客観的に診断いただいたことは、新たな気付き(軽い衝撃)になりました。

    アドバイスいただいた家計の一元管理法は、非常に明快でした。現在の貯蓄に月12万円追加する計画で、我が家にそのような余地があるとは驚きです。ただ、具体的な金額配分もゆとりをもたせて設定いただいたので、さほど無理なくできそうな気がします!!

    また、我が家はクレジットカード派なので、家族カードの活用をご提案いただいたことは有り難かったです。家計管理とカード払いを両立させることができる方法があったとは!(「家計管理のためにはカード払いはやめるべし」という説が多いので……)

    月4万円のこづかいと2万円の積立というのはハードルが高そうですが、子どもに充分な教育環境を与えるため、夫婦で協力し合い、頑張って貯蓄していきます。

    取材・執筆/光田洋子

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