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2017年5月12日
頑張らなくても貯めやすい、共働き夫婦のお小遣い制の始め方

    夫婦それぞれで収入がある共働き夫婦。「お金を貯めよう」と思ったら、やはり“お小遣い制”は必要なのでしょうか。「お小遣い制にする場合、無理のない方法は?金額はどうする?」「でもお小遣い制は大変そう!他の方法は?」というお悩みに、ファイナンシャルプランナーの筆者がアドバイスします。

    “お小遣い制”にすると、お金は劇的に貯まる!けれど…

    これまで貯まる家庭・貯まらない家庭を多く取材してきた筆者ですが、“お小遣い制”と“お小遣い制でない”とを比べると、圧倒的にお金が貯まるのは“お小遣い制”の方でした。なぜなら、毎月の出費がある程度固定されるうえ、「限られたお小遣いだから、不要なものは買わないようにしよう」というコスト意識も磨かれるので、その分お金がたくさん貯まるようになるからです。

    とはいえ、忙しい共働き家庭では、“お小遣い制”にしている方が少ないかもしれません。専業主婦が多かった時代は、収入が一つで、妻が家計のやりくりに専念でき、“お小遣い制”もスムーズだったことでしょう。また、クレジットカードや電子マネーを利用する機会が少なければ、「今月いくら使ったか」という計算がしやすく、それぞれお小遣いのやりくりが比較的簡単に出来ていたかと思います。

    ところが、共働き家庭では収入が2つあるうえ、最近はクレジットカードや電子マネーを使う機会が増えたため、お金の出入りが複雑です。お財布の現金は減らなくても、電子マネーの残高が減っていたり、クレジットカードの利用額が大きく膨らんでいたりする場合も。忙しい共働き夫婦がこうした複雑なお金の流れを把握し、「自分はお小遣いの範囲で使えているか」「相手もお小遣いを守っているか」を意識し続けるのは、少々負担に感じるかもしれません。

    もし“お小遣い制”にしたら、金額はどうやって決める?

    ですが、「これからお金をがんばって貯めよう!」と決意したら、“お小遣い制”を短期間でも導入してみるのも手です。なぜなら、「自分が普段どれだけお金を使っているか」ということにじっくり向き合うようになりますし、予算が決まると、優先順位の高いものから買うようになり、無駄な出費を削る習慣が身につくからです。
    では、「とりあえず何か月か“お小遣い制”にしてみよう」と思った場合、夫婦の金額はどのように決めたらよいでしょうか。

    まず、お小遣いの額を決める前に、手取り収入のうち、1〜3割程度貯蓄に毎月まわせることを確認しましょう。それができれば、あとは残りの額を夫婦でどのような金額の配分にするかというのは、実は正解はありません。夫婦で話し合って、納得してから決めることがベストです。

    「収入比が5:3くらいだから、お小遣いも5:3にしよう」でもよいですし、「妻の方が収入が少ないけれど、家に早く帰って家事をしているからお小遣いは同じ金額にしよう」でもよいでしょう。また、「夫は仕事上の飲み会が多いから、月に1万円上乗せ」「妻は、美容院代がかかるから、収入は5:4だけど、お小遣いは同額で」でも、お互いが納得できればよいと思います。

    そして、“お小遣い”に含まれるお金について、相談しておきましょう。「妻のコスメ代やネイル代」「パパの仕事帰りの飲み会代」「パパ友達やママ友達とのお茶代や飲み会代」「妻や夫が好きで買ってくるスイーツ」などが生活費なのか、お小遣いなのか、各家庭によって考え方が異なるからです。

    ある程度のラインを決めて、夫婦それぞれが自分のお小遣い、相手のお小遣いに納得ができれば、それが一番です。

    お小遣いの金額を決めたら、毎月守ることを意識

    そうやって夫婦の“お小遣い”の金額と範囲を決めたら、夫婦ともに毎月しっかり守るようにしましょう。今はクレジットカードや電子マネーなどもあって出費が複雑ですが、「今月お小遣いとして使った金額はいくらか」を把握しておきましょう。ここがあやふやになってしまうと、“お小遣い制”にした意味がなくなり、「結局お金が貯まらない家庭」になってしまうからです。

    出費があったら家計簿アプリに記録するか、レシートを取っておいて1、2週間分まとめて合計するなどして、「今月はどれだけ使っているか」「あとどれくらいを使えるか」をチェックしておきましょう。お小遣い専用のクレジットカードや、銀行口座から即時に出金される“デビットカード”を使えば、細かい計算の必要がなくなります。

    “お小遣い制”にすると少々手間はかかりますが、がんばった分、確実に無駄な出費が減り、お金が増えていくという喜びが待っています。

    “お小遣い制”にしなくても、お金が貯まる方法とは?

    でも……忙しい共働き家庭だと、自分のお小遣いを考えたり、出費を計算したりというのは、やっぱり大変です。無理だと思ったら“お小遣い制”にせず、お金が確実に貯まる仕組みを作りましょう。

    それには、夫婦それぞれ、“貯める金額”を先に決定することが重要です。例えば、夫婦の収入が5:3であれば、貯める金額も5:3にして、勤務先の持株会や財形貯蓄、銀行の自動積立定期預金など給与天引きされるものを設定してしまいましょう。お給料が入るごとにその金額を確実に貯めていく仕組みができれば、残りを自由に使っても、貯蓄は確保されるからです。

    また、“お小遣い制”の場合は、「先月仕事が多くて残業時間が増え、残業代がついたのに、お小遣いは増えずに、いつもと同じ金額…」という不満が出る場合もありますが、この“貯める金額制”であれば、手元に残るお金が変動するため、その不満もなくなります。

    ただし、「相手が貯めていると思っていたのに、実は全く貯めていなかった」なんてことになったら困ります。どんなに忙しくて自動的に確実に貯まる仕組みを作っておくことを忘れないようにしましょう。そして年に1回くらいは、貯蓄が確実に増えているか、夫婦で残高をチェックすることをおすすめします。

    以上、忙しい共働き夫婦がお金をしっかり貯めるために、“お小遣い制”と“それ以外の方法”についてお伝えしました。夫も妻もハッピーで、貯蓄もしっかり。そんな家計を家族みんなで目指していきましょう!

    文:ファイナンシャルプランナー 西山美紀

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