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2017年5月12日
ママにインタビュー!中学受験費用を捻出する家計やりくり方法

    今回は子どもの中学受験を体験した3人の母親にインタビュー。中学受験にどれくらいの費用がかかり、その費用をどうやって捻出したのか聞いてみました。

    小3の2月より受験塾はスタート。年を追うごとに金額アップ

    6年生の受験が終わった2月から、新4年生(その時点では3年生)の受験準備が始まります。4年時は春や夏の講習も日にちが少ないこともあり低額ですが、学年を追うごとに金額は増えていきます。それぞれの家庭で、かかった金額を聞いてみました。

    ※子どもの学年は2017年3月取材時点のものです

    Hさん

    【プロフィール】
    家族:夫・長女(中2)

    ●将来を考えて、家族で熟考した上で私立がよいと判断!

    将来の選択肢は、大学付属ではない私立中学が一番広がるのではないか、また多感な時期に分断されない6年を過ごして欲しいといった考えから、中高一貫の私立校受験を決意。

    Iさん

    【プロフィール】
    家族:夫・長女(中1)

    ●「受験したい!」子どもの申し出に親はびっくり。でも全力で応援を決意!

    夫婦とも受験をさせる予定はなかったが、子どもが「チャレンジしたい」と受験を希望。最後には、どうせ勉強するなら、きれいな校舎で面倒見のいい環境で学ぶのもいいかなという気持ちになり、親が折れて応援することに。もともと受験を予定していなかったため資金計画もなく、後手後手の対応になったが何とか乗り切る。

    Mさん

    【プロフィール】
    家族:母・夫・長男16歳(高1)・次男13歳(中1)

    ●教育環境を整えたい!と夫婦で団結。息子2人の受験まっしぐら

    中学から私立に行けばよかったと後悔しているMさんと中学から私立だった夫。2人とも「男子は周囲の環境に影響されやすい。私立の良い環境を子どものために整えたい」という意見で一致。長男は小3の2月より中学受験用の塾に入って本格的に開始した。3歳違いの次男も、小4よりスタート。

    こうして見ると個人差はあっても、大体年間で50万円〜100万円、年々費用はアップし、6年時には4年生の時の3割〜5割増しになることを覚悟したほうがよさそうです。

    ではその費用は、どうやって捻出したのでしょうか。

    家計のやりくり方法〜収入を増やす

    まず、今回インタビューしたママたちの夫は全員サラリーマンなので、収入をいきなり増やすことは難しい。そのため、どのように収入を増やしたか具体的に聞いてみました。

    ●妻がフリーランスから契約社員へ。さらに正社員となり安定収入を確保

    Iさんは、お子さんの中学受験をきっかけにフリーランスをやめ、契約社員に。さらに教育費の増加を考えて正社員になり、月々の収入を安定して確保するようにしました。

    ●妻がフリーランスの仕事を増やす。子どもの成長に従って、仕事時間増も可能に

    子どもが2人とも受験をしたMさん。次男の受験のとき、長男は私立の中学生。ダブルでお金がかかり、必然的に仕事を増やさざるを得なくなりました。「でも、2人とも塾で遅くなる日が増え、家にいたとしても留守番も平気になってきた年齢なので、働きやすくなりました。上手くできているものですね」。
    子どもの成長に従い、自由な時間が増え、それを仕事時間に充てて収入を増やしたのですね。

    家計のやりくり方法〜支出を減らす

    ●習い事をやめ、受験に向けて家族のお出かけも減らす

    Iさんは、子どもが習っていたピアノをやめることで、月8000円のピアノの月謝が浮きました。他に日常的に行っていた家族のお出かけや外食が減ったことで、塾の月謝をまかなうことができました。
    また家族旅行として行っていた夏の旅行と冬のスキーをやめて、それぞれ7〜10万円ほどの費用は夏期講習と冬期講習へ充当しました。

    Hさんも毎年行っていた旅行と岩手県への帰省を中止にしたことで、夏期講習・冬期講習代を捻出しました。

    受験という目的のために家計を見直すと、思った以上に減らせる出費があるのですね。

    ●大好きな愛車を処分。食品宅配サービスもやめて無駄な買い物を減らす

    次に、出費を減らすために頑張った方法をご紹介します。

    Mさんは、次男が塾に入る前のタイミングで、大好きだった車を処分。駐車場代だけで毎月3万5000円かかっていたこともあり、諸経費など年間60万円〜80万円の出費をセーブできたそう。さらに、買い物がダブったり、不要なものを買ってしまうため、食品宅配サービスをやめることに。このムダを見直しただけでも月に1万円は減らせたそうです。
    Iさんの場合は、夫の趣味であるゴルフをセーブ。親も少し我慢ですね!

    こうしてみると、レジャー費、旅行費などお出かけの機会が少なくなることで減る出費+目的を持ってムダを減らすことで、みなさんかなりの支出を減らしているようです。

    さらに、Hさんからはこんな指摘も。

    ●講座選択は親が主導権を!塾の言いなりにならない

    「ついつい、塾の言いなりになって勧めてくる講座を全部受講しがちですが、それはダメ」というのはHさん。「コレは必要ですが、コレは受けなくて大丈夫です!と塾側にキッパリ言うことも無駄な出費を増やさないコツです」。
    塾に丸投げをしていると、お金がいくらあっても足りませんね。

    まだまだ続く、教育費捻出の道

    こうして無事お子さんの中学受験が終わった3人。第一希望に入れたかどうかにかかわらず、子どもががんばって結果を出したことと家族で団結できたことがよかったと口をそろえます。

    ただし、受験が終わったからといって終わらないのが、これから中学・高校・大学と10年間は続く教育費です。

    そこで、最後にお金に関して気をつけるべき点やアドバイスを聞きました。

    ●塾も志望校も、決める時には多角的に考える

    Hさんは、塾を決めるにも志望校を決めるにもよく考えることが節約にもつながるといいます。

    「志望校を決める上では、もちろん雰囲気もひとつの目安になりますが、他にもたとえば大学付属中学なのかどうか。その場合、大学は将来子どもの行きたい学部はあるのか?小学生の場合、まだ将来の希望は不確定。行きたい学部がなかった場合、外に出られるのかといったことも調べておかないと、後々出費が重なることにもなります」。
    Hさんはその点を考えて、大学付属校ではない中学を志望校にしたそうです。
    塾も同じこと。塾は、逆に実績よりは相性が大切なので、3ヶ所ほど体験して決めたほうがいいとHさんはいいます。塾の相性が合わずに塾を変われば、その都度ストレスとお金がかかってしまいます。

    ●料理は習慣。外食や惣菜を買う癖をつけないこと

    「私立中学に行くと、基本はお弁当。お弁当作りが苦手だったり負担だったりすると、子どもの昼食はカフェテリアや学食に頼りがちになってしまい、教育費以外のお金がかかることも」と語るのはMさん。2人の男の子を持つ身として、食費のウエートは高く、安易に外食はできません。子どもが小さい時から、「外食は特別なときだけ」と決め、無駄な出費を避けてきたといいます。
    親は、たとえ料理が苦手であっても、毎日作る癖をつけた方が結局省エネになるようです。

    ●500円貯金は侮れない

    Mさんはさらに「子どもが小学校低学年の時が、唯一貯金をできる時期、無駄遣いをせず貯めておくこと」といいます。お財布に500円があるとそれをすぐに貯金をする「500円貯金」で、多い時には月に1万円も貯まったそうです。

    ●健康な体を維持して、しっかりと働く

    Iさん夫婦は、「これから10年。夫の収入で生活を支え、妻が教育費を稼ぐという役割分担で、子どもの大学卒業までは夫婦ともに健康に維持し、しっかり働こう」といつも話しているそうです。健康に勝る財産はありませんね!

    まとめ

    今回の取材を通して、決して特別な家庭が受験をしているわけではないことがよくわかりました。

    中学受験をきっかけに「家族にとって何が大切なのか」をみんなで確認しあう。家族がひとつの目的に向かって各自できることを一生懸命やる。
    そんな経験はとても貴重なもの。
    家族が一致団結したときに、中学受験は金銭面でも決して乗り越えられない壁ではないということを、今回教えられた気がします。

    取材・文:宗像陽子

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