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2017年4月7日
基本が分かれば始めやすい!投資でよく聞く「リスク」の本当の意味って?

    「危険がいっぱい」とは違う、「ハイリスク」の意味

    資産運用についてあれこれ調べるうち、金融商品の説明で「リスク」や「リターン」、さらには「ハイリスク」といった言葉を見つけて、「そんなに大きなリスク(危険)を侵してまで、お金を増すことを考えるなんて……」と悩む人も多いのではないでしょうか。

    しかしこの場合の「リスク」は危険の意味ではなく、「結果がよく分からない」不確実さを指すもの、と説明するのは20・30代向けの資産運用セミナーも手がける株式会社クレア・ライフ・パートナーズの代表取締役社長で、自らも30代の子育てパパという工藤将太郎さんです。「ハイリスク」は“危険がいっぱい”というイメージとは違って、金融商品の値動きの幅が大きく、得られる収益(リターン)が大きくブレる可能性があることです。

    今回は資産運用を始める手前で迷っている人が一歩踏み出すきっかけになるよう、こうした「リスク」と「リターン」の意味を工藤さんに分かりやすく解説してもらいました。

    工藤将太郎さん
    (株式会社クレア・ライフ・パートナーズ 代表取締役社長)

    「よく見えないから怖い」のはお化け屋敷と同じ

    工藤:「まずリスクの意味以前に、漠然と『投資は怖い』と感じている方も多いと思います。私たちが主催するセミナーでは、それをお化け屋敷に例えるんですよ。中に入ると暗くて、どこに何があるか見えない、分からないから怖い。でも明かりをつけて隅々までよく見えるようになれば、仕掛けの場所も分かってさほど怖くないですよね。もちろん本当に危険な場所があれば、それを避けるような行動もとれます。これと同様に、投資について理解を深めることで必要以上に怖がらなくてすみ、投資を始めやすくなると思うのです」

    そして怖がらないための理解に役立つのが「リスクとは結果の不確実さ」という見方、考え方だと工藤さんはいいます。預貯金などは「ローリスク・ローリターン」といわれますが、これは「結果の不確実性が低く(=確実性が高い)、運用で得る収益も低いと見込まれる」金融商品のこと。逆に「ハイリスク・ハイリターン」とは「結果の不確実性は高いものの、運用で得る収益も高いと見込まれる」ような金融商品です。

    工藤:「これはどちらがいいとか悪いとかでなく、投資するお金のタイプや投資できる期間などに応じて選ぶのがセオリー。減らせないお金なら確実性の高いものに預け、中長期で増やすお金は収益を検討する、といった具合です。しかもこうしたリスクとリターンにもとづく意思決定は、投資に限らず私たちの日常生活でもよく出会う場面だと思いますよ」

    確実な電車、早く着くタクシーのどちらを選ぶ?

    その一例として工藤さんが紹介するのが、次の予定に間に合いそうにないときの対応方法。

    工藤:「前の予定が延びてしまって、当初考えていた電車での移動だと次の予定に遅れそうだとします。そんなとき(1)それでも電車で移動する、(2)間に合うかもしれないからタクシーに乗って近道する、といった選択肢のうちどちらを選ぶでしょうか?」

    (1)は到着時刻がある程度確実ですが、予定に間に合うというリターンは望み薄。一方で(2)は道が渋滞していたら大幅に遅れるなど不確実性はあるものの、混んでいなければ予定に間に合うという大きなリターンが期待できます。

    工藤:「どうしても外せない予定なら、予定に間に合うことを期待した(2)のタクシー移動も有力な選択肢になると思います。もちろん状況によっては、多少遅れてもいいから(1)を選ぶ場合もあるでしょう」

    このようにリスクをふまえてリターンを狙ったり、リターンは低くてもより確実な方法を選んだりと、私たちは日頃からリスクとリターンに親しんでいます。お金を増やすときも考え方は同じなのです。

    工藤:「それに投資の場合は結果が不確実といっても、お化け屋敷と同様に中身をしっかり見ていくことで確実性をある程度高める工夫もできます。分散投資もそうした工夫の一つで、値動きが異なると考えられる金融商品を組み合わせる資産の分散、何度かに分けて投資する時間の分散などが挙げられます」

    投資に使える時間を無駄にしないために

    工藤さんの会社で開く20・30代向けセミナーなどでは、「ライフプランなど大それた目標はないから、平凡に安心して暮らせればいい」と希望する参加者も多いとか。しかし将来の年金、景気動向の見通し、少子高齢化による社会変化、さらには自分の健康のことなど現代社会は不確実なことばかりで、平凡で安心な暮らしも難しいと言わざるを得ません。

    工藤:「ですから確実さを求めた預貯金や公的年金、保険などの利用に加え、リスクとリターンの考えをもとに投資をもっと活用してほしいですね。投資にはある程度の勉強は必要ですが、あまり準備に時間をかけすぎるのは、『スタートからゴールまで信号が全て青になってから』と待ち続けるようなもの。いつまでも始められず、投資に使える貴重な時間が過ぎていくばかりです。勉強して目の前の信号が青になったと思えれば投資を始めて、経験を積みながら勉強を続け、次の信号が赤から青になったらまた進んでと、そんな具合にまず自分で始めてみるのも大切なことだと思います」

    工藤将太郎さん
    株式会社クレア・ライフ・パートナーズ 代表取締役社長
    1983年大分県生まれ。2006年に西南学院大学卒業後、日本生命保険相互会社入社。外資系金融機関や学校法人の福利厚生制度の構築に従事する傍ら、自らは生命保険偏重の将来保障に疑問を感じて多様な資産運用を実践。その経験を生かして複数のジャンルの商品を取扱い、20代・30代のファイナンシャルプランニングを中心とした「株式会社クレア・ライフ・パートナーズ」を2011年に創業。個人や家族に最適なライフプランや資産運用プランをアドバイスするほか、初心者のためのセミナーなども開催している。

    取材・文:SODATTE編集部

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