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2016年10月21日
子どもの習い事にはいくらかける?お受験費用は?
共働きママのお悩みにFPがアドバイス!

水泳やピアノ・バイオリンなどの音楽教室、体操教室にリトミック……など、子どもにはなにかしら習い事をさせたいと思うのが親心。しかし、あれもこれもと際限なく始めると、たちまち費用がかさんでしまうのも事実です。また学校に行くようになれば、塾などの学習費についても考えなくてはなりません。
そこで、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、実際の共働き夫婦から届いた習い事に関する相談をもとに、一般的に習い事にかけられる費用の目安や費用捻出のコツ、将来の教育費も見据えたやりくりの方法について、アドバイスをもらいました。

【お悩み】強化選手に選ばれた体操教室。遠征やユニフォームで意外な出費も……

今回の相談者

都内在住・K子さん・正社員
家族構成:夫 30歳、妻 32歳、子 7歳(小学校 1年生)
世帯年収:1,100万円(手取り年収 880万円)
子どもの習い事:体操教室(月謝 1万5,000円)、サッカー教室(月謝 2,000円)

習い事に関する悩み

共働きかつ息子も一人っ子なので、習い事にはお金をかけているほうだと思います。4歳から始めた体操教室は、息子が選手コースという本格的なコースに入り、月に1度ほど埼玉県での遠征練習があったり、大会に出るときのユニフォームや出場費などもかさみます。

また、最近はサッカーも始めたのですが、シューズやウエアなどがけっこう高額なのにも驚いています。すぐ大きくなるのに、チームで決まった色のウエアを買わなければならなかったりと、小さいことですが積もっていくとかなりの金額になるだろうと戦々恐々としています。

その一方で、子供の将来を考えて中学受験も検討しており、そこの費用をどう積み立てようか悩んでいます。また塾は何年生から行けばいいのか、その費用はどれくらいなのかなども懸念点です。現在は息子の将来の足しにしようと思い、月に1万円の学資保険と100ドルの外貨積み立てをしています。習い事や中学受験に向けの教育費について、アドバイスをいただければと思います。

子どもが成長するにつれ、習い事<学習費に、比重がシフトする

「まず、いわゆる“習い事”と“学習費”(家庭での学習に使用する物品・図書の購入代、家庭教師費、学習塾費など)は、ひとくくりにして考えましょう」と風呂内さん。

「文部科学省が小・中・高の子どもの学習費について調査したデータによると、高校受験を控えた中学3年生は別として、年間にかかる習い事と学習費の合計金額には大差がありません。その中で、小学生の間は習い事の比率が高く、進学するにつれて徐々に学習費の比率が高まっていくという傾向が見られます。つまり、未就学児や小学校低学年の間は習い事にお金をかけるけれど、どこかのタイミングでやめ、そこに使っていたお金を学習費にシフトしている家庭が多いと言えます」

そう考えると、未就学児や小学生の間に、習い事にどれだけお金をかけているかによっては、いずれ“やめる”という選択をしなくてはならなさそうです。では、家計に占める習い事費の目安はどのくらいなのでしょうか。


※マイナビウーマン調べ。15歳以下の子どもがいる女性を対象に、2016年9月にWEBアンケート。有効回答数47件

子どもが小さいうちの習い事費は、手取り年収の5%以内に

風呂内さんによると、未就学児や小学校低学年の習い事費は、月謝や習い事に必要な用品代、大会や発表会などへの参加費などを含め、「手取り年収の5%以内に収める」のが妥当なのだとか。「成長するに従って、学校でかかる費用や、塾など学校外での学習費を足していくと、特に高校受験に向けてのタイミングなどは、恐らく家計の10%前後を占める時期もあるかと思います。低年齢のうちに習い事にコストをかけすぎると、将来の教育費を圧迫することにもなりかねません」

そのため、子どもが2人以上いる家庭も、トータルで手取り年収の5%以内に収まるように習い事を選んだほうがいいようです。「習い事で陥りやすいのが、第1子でがんばりすぎること。第2子にも同じくらい通わせられるかどうかをひとつの判断基準にしましょう」

習い事は、周りの家庭に影響されてなんとなく始めてしまうこともよくありますが、まずは“我が家の予算”を決めて、子どもにさせるかどうかを決めることが大事なようです。「もし既に予算をオーバーしているようでしたら、子どもが楽しそうに続けているとか、習い事で学んだことを自宅でも復習している様子がある、など子どもの取り組み方を見て、向いていなさそうなものはやめるという判断をしていく必要がありますね」

習い事を続けさせるか否かの境界線は、小学校3年生!?

相談者K子さんの場合は、体操教室とサッカー教室で年間20万4000円かかっていますが、家計に占める割合は2.3%と、現状では特にかけすぎているわけではなさそうです。しかし、体操教室の強化選手に選ばれ、遠征や大会の出場費など今後も出費がかさんでいくことが考えられます。

「中学受験を考えているのであれば、多くの場合、小学校4年生くらいから塾などの費用がかかってきます。恐らく月2万円くらいから費用が発生し始め、小学校6年生にかけて月5万円くらいまで上がっていくでしょう。さらに短期講習や宿泊型の合宿などにも参加するとなると、年間60〜100万円は見積もっておきたいところです」

そうなると、時間的にも金銭的にも、体操教室の選手コースと受験勉強の両立はかなり厳しいと言わざるをえません。「体操を続けるのか、中学受験をするのか、については、受験に向けた勉強を本格化させる前、小学校3年生くらいには見極めたほうがいいでしょうね。これは、K子さんに限らず、一般の家庭にも言えることです」

一方、どうしても習い事は続けさせたい場合には、どうすればいいのでしょうか。


※マイナビウーマン調べ。15歳以下の子どもがいる女性を対象に、2016年9月にWEBアンケート。有効回答数47件

習い事費の割合が5%を超える場合は要注意!捻出のコツは?

習い事費の割合が5%を超えてしまう場合には、世帯収入を増やすか、習い事費以外の支出を節約するしか方法ありません。風呂内さんは、「まずは固定費が削れないかどうかを検討するのが一番の近道です」とアドバイス。「住居費を下げたり、保険を見直したりと、できることはいろいろあります。最近は契約プランを変更するだけで通信料を大幅にダウンできるので、格安スマホを検討するのも一案です」

また、自分の被服費や美容費を削って、子どもの習い事費を作るというお母さんも多いのだとか。「共働き夫婦であれば、基本的な生活費は夫の収入の中でやりくりし、子どもの習い事など生活費以外の部分については、妻の収入を充てるという考え方もありますよ」

中学・高校までの教育資金は月々の家計でやりくりを

さらに相談者・K子さんは、習い事費だけでなく、中学受験に向けての費用をどう積み立てればいいのかも心配とのこと。しかし風呂内さんは「中学受験のための教育資金をわざわざ貯める必要はありません」と断言。

「基本的に、中学・高校くらいまでの教育資金は月々のやりくりでまかなうようにしましょう。その際の上限額は、入学金や授業料、教材費、部活動費など子どもにかかる費用の合計が手取り年収の15%を目安にしましょう。K子さんの場合は、例えば中学受験に向けて小学校6年生で月々5万円、年間60万円を塾代などにかけたとしても、手取り年収の6.8%ですから、捻出できなくはない金額かと思います。ただし進学先が私立であれば、今後の学費を含めて払っていけるかどうかは見極めたほうがいいですね」

なお、月1万円の学資保険と100ドルの外貨積み立てについては、国公立大学でも4年間で約250万円かかり、場合によっては下宿する可能性もある大学進学のために死守すべきだとか。「ただし、外貨積み立てに関しては、将来必ず上がるわけではないということは想定しておきましょう。お子さんはまだ7歳で、大学進学まで期間がありますから、適当だと思えるタイミングで一度利益を確定させておくなど、時々、推移をチェックすることをおすすめします」

一度始めた習い事は、特に子どもが楽しんでやっているほど、やめ時を見極めるのが難しいもの。その場しのぎで費用を捻出するのではなく、子どもの成長に応じた教育プランを立てつつ、我が家の予算の範囲内で、最適な習い事をさせたいものですね。

取材協力:ファイナンシャルプランナー 風呂内亜矢
取材・文:ヨダヒロコ(六識)

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