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2016年6月22日
積立投資が教育資金の準備に有効な理由とは?

投資初心者・忙しい共働き夫婦でも「時間分散」や「資産分散」により、教育資金作りを不安なく始められる

子どもを持つ共働き世帯は、教育資金の準備について気になっているのではないでしょうか。とはいっても、今はマイナス金利時代。

「貯蓄をしても、なかなか増えない…」と思っている人も多いと思います。ではどうすればいいのでしょうか?

このテーマについて、5月22日に東京ミッドタウンで行なわれたイベント『日経DUAL主催「共働き子育て家族のための今どきの教育とお金セミナー」』にて、大和証券ダイレクト企画部長・吉田光太郎が講演を行ないました。

教育資金を準備する一つの選択肢として、少額からできる積立投資について話した内容を当日のスライドとともにお届けいたします!

教育資金を準備するのに「投資」も選択肢になりうる


大和証券 ダイレクト企画部長 吉田光太郎

投資というと「わかりにくいな」「不安だな」という方が多いと思います。でも、上手なやり方を選べば、預金や学資保険などとあわせて教育資金作りの一つの選択肢になります。

仮に、中学受験をするために小学4年生から塾に通うという前提で、中学、高校と私立、大学は私立文系にした場合を計算してみると、教育資金は合計でおよそ1340万円かかります。

もし、お子様が生まれた瞬間から月々5万円、つまりご夫婦で2万5000円ずつ貯めていった場合、年間60万円になり、お子様が22歳までで1320万円貯まります。これで、だいたい近い金額が準備できるかな、と感じるのではないでしょうか。


このケースでは、子供1人が22歳になるまでに1340万円の資金が必要

では、もしこの毎月5万円の積立を、投資にまわしてみるとどうなるでしょうか?仮に年利回り2.0%で運用するとなると、途中で教育資金を使っても、こちらの緑の折れ線グラフのように、最後には170万円残るという計算になります。これが、“運用する利回りの力”です。


年利回り2.0%で運用した場合の資産残高

「月5万円貯蓄で積み立てておけば足りるのに、なぜ投資が必要なの?」と感じるかもしれません。でも、今後教育資金を準備する場合には“インフレ”にも注意する必要があると思います。

私が学生だったころは、国立大学の授業料が30万円ほどだったと記憶していますが、現在はおよそ2倍に上がっています。今小さなお子様が、将来大学に進学する際に、物価がどうなるかはわかりません。少しでも効率的に運用していくことで、たとえインフレになって大学進学費用が上がっても対応できるように準備すべきではないでしょうか。

「資産運用」と「資産形成」を分けて考える

とはいっても、“投資”というと、不安を感じるのではないでしょうか。具体的にいうと、以下の5つの点があげられると思います。

「下がったらどうしよう。元本割れになるのが怖い…」
「何を買えばいいのかがわからない」
「買い時、売り時がわからない」
「証券会社は、なんとなく行きづらい」
「どうやって勉強、情報収集をしたらいいかわからない」

こうした不安が少しでも軽減されれば、うまく投資と付き合えるのではないでしょうか。その心構えとして3つ、お伝えしていきます。

1つめが、「資産運用と資産形成を分けて考えること」です。資産運用は、「この300万円をどうやって運用しようかなどと考えること」ですが、今回の教育資金作りのカギとなる“資産形成”とは「毎月こつこつ積み立てていき、教育資金など将来に備えること」です。

2つめが、「本業を優先すること」です。働いていらっしゃる方は、本業がおろそかになる投資はしないほうがいいと思います。「相場が気になって仕事が手につかない」などということがあれば、精神的にもよくありません。

3つめが、「心のゆとり」です。不安があれば、不安とうまく付き合ったり、やわらげたりする方法を見つけることが大切です。

これの3つを実践できるような投資について、お話しましょう。

「積立投資」のチカラとは?

こちらのグラフは、“株価の動き”の例です。今1万円の株価が、今後10年間いろいろな動きをするとします。例えば、6年後に、今の5分の1の2000円まで下がったとします。そのあと少し値上がりしたけれど、5000円。最初の1万円に比べると半分になってしまいました。

このケースで、毎月1万円を10年間積み立てていくと、資金は120万円です。でも、この株に投資をしていった場合、10年後にはどれくらいの金額になっていると思われるでしょうか。120万円より減っているでしょうか?120万円前後くらいでしょうか?それとも120万円より増えているでしょうか?

正解は、約144万円です。


積立投資のチカラ。毎月1万円を10年間(=120万円)積立投資をすると、このケースでは約144万円に増える
※手数料は含まれておりません

なぜ、資金が120万円でしかも途中で株価が5分の1になり、最後には半分の価格になったのに、144万円とむしろ24万円も増えているかといいますと、株価が下がれば下がるほど、購入できる株数が増えていくからです。

1万円のときには月に1株しか買えませんが、2000円のときには月に5株買えます。下がれば下がるほど購入できる株数が多くなるので、その効果で平均購入単価をどんどん下げていく効果があります。

これは、“時間分散の力”です。積立投資をしていくことで、このような効果が生まれるのです。

もし、手元に300万円あったからといって、最初の1万円のときにまとめて買ってしまうと、10年後に株価が5000円になったときには、150万円に大きく減ってしまいます。ですから、いかに時間をかけて積立投資をすることが大切かがおわかりいただけると思います。

では、株価が違う動きをした場合はどうでしょうか。

株価が1万円でスタートして、下がって上がって下がって元に戻ったというケースです。


このケースでは、約133万円に増える
※手数料は含まれておりません

この場合は、約133万円になります。10年後の株価は同じ「1万円」ですが、途中の値動きによりトータルの残高が増えるのです。

リスクが小さくなる「資産分散」のチカラ

このグラフを見てください。AとB、2つのタイプの値動きがある場合、どちらが安心できるでしょうか。


どちらが安心?

Aの方が安心ですよね。Aの方がリスクが小さいからです。リスクというのは、単に“危ない”という意味ではありません。投資の世界のリスクとは、“リターンのばらつき”のことを指します。リスクが大きいということは、下がる可能性と上がる可能性の幅が大きいという意味です。

Bは値動きが激しいため、リスクも大きくなります。一方Aは値動きがなく、リスクがありません。

では、Bよりも少し穏やかな振れ幅になったらどうでしょうか。


BをCにするには…

これくらいなら、心配がだいぶ減って、気持ちが少し落ち着くかと思います。

では、どのようにしたらこのCのように振れ幅が小さくなるのでしょうか。

それは、一つの銘柄にまとめて投資するのではなく、“いくつかに分けて投資すること”です。例えば、指数(インデックス)に投資するやり方があります。日経平均やTOPIXなどの名前を聞いたことがあるかと思いますが、これらの指数に連動する投資信託(一般的に「インデックスファンド」といいます)を購入します。すると、例えば日経平均に連動するインデックスファンドの場合、複数の企業に分散投資することになります。

また、インデックスファンドを複数組み合わせるというやり方もあります。株式といっても、国内株式、先進国株式、新興国株式などがあるほか、国内海外の債券や不動産投資信託(REIT)などもあります。これらを組み合わせて投資すること(=資産分散)によって、大きなリスクを抑えることができます。選ぶ配分によっても、リスクは大きく変わります。


「インデックスファンド」の一例。いずれも大和証券で取り扱う投資信託(「ダイワ・ダイレクト」コース専用)

国内株式や先進国株式など、自分で選ぶのが大変という場合は、「バランスファンド」といって名前のとおり各資産にバランスよく投資したファンド(投資信託)もあります。

例として、大和証券では『ラップコンシェルジュ』や『ダイワ資産バランスファンド』などの投資信託を販売しています。これらは、事前に決められた配分にあわせて、予算を振り分け、自動的にその割合で買っていきます。


「バランスファンド」の一例

時間の強みを活かせる積立投資


決められた配分にあわせて、予算を振り分けていく

例えば、毎月5万円を積極運用型で積立投資する場合、1万2500円は預金、7500円を国内株式、7500円を海外株式、5000円を国内債券…というふうに、それぞれ自動的に買っていきます。

投資信託の積立は、例えば「毎月30日に、いくらでどんなものを買う」と最初に設定すれば、あとは自動的に買い付けていくことができます。今お持ちの銀行口座から自動的に毎月お金が引かれていくので、資金を移す必要もないですし、相場を頻繁に見る必要もありません。

たとえ値動きがあったとしても、毎月積み立てていくと時間分散の効果があるため、それほど不安になる必要もありません。資産分散をすれば、リスクとリターンのばらつきはある程度小さくなるので、不安も軽減されるのではないでしょうか。毎月1%でも2%でも利回りが出れば、お子様が大学まで行かれる教育資金の準備ができるうえ、さらにプラスアルファが生まれる見込みです。是非検討いただけたらと思います。

1%や2%の利回りとはどの程度なのかというと、日経平均という、株式上場している225銘柄の株価を使って算出する指数があるのですが、この225社の株式の平均配当利回りが1.8%ほどです。値動きがなければ、これだけの配当がもらえるというわけです。実際には値動きがありますので、毎月積み立てて時間分散することで、大きなリスクを軽減させていくことができます。

今お子様が小さい方なら、教育資金の準備期間として、10年以上の時間があると思います。今2歳のお子様が18歳になるまでなら、16年間もあります。先ほど、たとえ株価が10年後に5分の1になったとしても、時間をかけて積立をしたために、実際は24万円もプラスになった例も紹介しましたが、こうした“時間の強み”も活かすことができます。

私自身も、2人の子どものうち1人目は学資保険で教育資金の準備をしていましたが、2人目は投資信託の積立で準備をしています。みなさまも是非、資産の置きどころ、増やしどころを意識していただけたらと思います。

インターネットを有効に使いましょう

先ほどの5つの不安のうち、「証券会社は何となく行きづらい」とありましたが、日中お仕事されている方は、店舗に行かれるのが難しいと思います。でも最近はインターネットサービスが充実し、申込みも取引もすべてネットで行なうことも可能です。大和証券は、実は日本で初めてインターネットでの株式取引(オンライントレード)を始めた証券会社で、今年で20周年を迎えました。

また、「どうやって勉強、情報収集をしたらいいかわからない」という不安もありましたが、インデックスファンドの積立なら、常に新しい情報などを入手する必要はないと思います。積立を始めてみると、値動きなどにも少しずつ興味がわいてきて、動きをみる楽しさや、学ぶ楽しさも感じるようになるのではないでしょうか。

最後に、投資に対する不安とその解決策をまとめると次のようになります。

◎「下がったらどうしよう。元本割れになるのが怖い…」
→積立投資で時間分散をしていく

◎「何を買えばいいのかがわからない」
→インデックス(指数)に連動する投資信託を選ぶ

◎「買い時、売り時がわからない」
→毎月積み立てていけば、タイミングは気にしなくていい

◎「証券会社は、なんとなく行きづらい」
→インターネットサービスを有効活用

◎「どうやって勉強、情報収集をしたらいいかわからない」
→インデックスファンドの積立投資なら、情報収集はあまりいらない

お子様の教育資金作りの一つの選択肢として、時間があることを強みにできる“積立投資”について、ぜひ検討してみていはいかがでしょうか。

●投資について詳しく知りたい!
大和証券ホームページ
「分散投資ってなに?」(大和証券)

文:西山美紀
写真:小野さやか
大和証券CMキャラクター渡辺謙さんからのメッセージ

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関連サイト

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  • プラチナくるみん