佐藤光の今日から活かせる「テクニカル分析」講座 みなさん、こんにちは!シニアテクニカルアナリストの佐藤光です。テクニカル分析を始めて20年。私が20年かけて学んだ「テクニカル分析」のエッセンスを全12回にわたってお伝えします! 佐藤光の今日から活かせる「テクニカル分析」講座 目次

みなさん、こんにちは!シニアテクニカルアナリストの佐藤光です。テクニカル分析を始めて20年。私が20年かけて学んだ「テクニカル分析」のエッセンスを全12回にわたってお伝えします!

株価チャート分析編 【第3回】チャートパターン

チャートパターンを覚えよう!

売買タイミングを「チャートパターン」から捉える方法について解説します!

そう、あれは20年前...
私がアナリストになった頃、必死になって覚えたのは、今回のテーマでもある「チャートパターン」です。
チャートパターンは「星座」を見つける感覚に似ています。

「夏、南の空の低い所に見える“さそり座”」「冬、南の空に見える“オリオン座”」...
「株価チャートの高い所(天井圏)に見える“三尊天井”!」
「株価チャートの低い所(底値圏)に見える“逆三尊”!」...
といった具合です。

第3回目の今日は、星座を探すようなロマン溢れる感覚で、「チャートパターン」について学びましょう!

チャートパターンは、トレンドの転換・継続のシグナルと心得よ!

第2回の「トレンドを見極める」では、トレンドを視覚で捉え、売買のタイミングをどう掴めばいいか、について学びました。今回は、売買タイミングを「チャートパターン」から捉える方法をお伝えします。

株価は一定の期間横ばいで推移することがあり、この期間の株価推移の形状(チャートパターン)はその後の上昇トレンド、または下落トレンドを暗示することがあります。
この場合チャートパターンは、トレンド反転を示すものと、トレンド継続を示すものとに大きく分けることができます。
それでは、それぞれのパターンについて、詳しく見ていきましょう!

トレンド反転(1)〜天井を打つパターン〜

トレンド反転を示すパターンとして天井を打つパターン底を打つパターンがありますが、まずは天井を打つパターンを3つ紹介します。

ヘッド・アンド・ショルダー(三尊天井)

ヘッド・アンド・ショルダー(三尊天井)

3回の高値(天井)を付けて、その3回とも売り方に押し戻されるチャートが形成された時、真ん中(高値(2))を「頭」、左右(高値(1)、高値(3))を「肩」と見立て「ヘッド・アンド・ショルダー」と呼びます。日本では釈迦三尊像に見立て「三尊天井」とも呼ばれています。

最も有名な天井形成のパターンです。中・長期に渡る、下落トレンドへの転換を意味します。

このパターンでは、3回の山(高値・天井)のうち、1番目と3番目の山がほぼ同値になる傾向があり、2番目の山を挟んだ左右の押し目(安値)もほぼ同じになります。
また、この時出来高にも注目してください。3番目の山では出来高が著しく減少してしまいます。

ここで押さえておくべき大事なポイントは、ネックラインです。押し目(安値)から水平に引いた線を、ネックラインと呼びます。株価がネックラインを割ったところで、「上昇トレンドが終わった」と認識されます。

チャートを確認しよう!

ネックラインを下回ると、売りポイントになりますが、パターンが完全に形成される前でも、出来高からそれまでの上昇局面に変化が現れていることを読み取ることができます。

「ヘッド・アンド・ショルダー」を見て何か思い出されましたか?
そうです!第1回の「ローソク足」で解説した「酒田五法の三山」です。相場が下落に向かうときに見られる形で、天井形成の典型的なパターンでしたね。

高値圏でこの形が出現した場合は、高い確率で強力な売りシグナルとなるので、注意しましょう!

ダブル・トップ

ダブル・トップ

山(高値)を2回付けた後、株価が下落するチャートが形成された時、2つの山(高値)とその間にできた谷(安値)を指して「ダブル・トップ」と呼びます。このパターンでは、2つの山(高値)はほぼ同じ株価になります。

この時の投資家の心理状態、少し想像してみてください。
「買いたい!」と狙っている株があります。でも全く買いを入れるチャンスもなく、どんどん上がり続ける株をただ見守っている状態で、株価がようやく天井を打って下がって、押し目を付ける時、次の高値を狙って買いを入れたくなるのが投資家心理ですよね?!

なので、実際、株価が高値を付けて下がった後、押し目買いが入って再度上昇することは多いのです。
がしかし、前回の高値近辺まで来ると、「もうこれ以上は上昇しそうにないな...」「今のうちに売っておかないとまた下がりそう...」と考える投資家が多くなるので、前回の高値とほぼ同じところで株価が下がり出してしまい、結果「ダブル・トップ」を形成することになるという仕組みなのです。

「人の心理がチャートを作っている」ということを、実感していただけるのではないでしょうか?

ここでもまた、ネックライン(押し目から水平に引いた線)の登場です!
「ダブル・トップ」が形成された後、株価がネックラインを割り込むと、下落に転じることが多くなります。

チャートを確認しよう!

売りポイントの判断の仕方は、「ヘッド・アンド・ショルダー」の時と同じです。

ネックラインを下回ると、売りポイントになると心得ましょう!

ソーサー・トップ

ソーサー・トップ

高値圏での期間が比較的長く、小さな上げ下げを繰り返している間に、カップの下に置かれる受け皿(ソーサー)をひっくり返したようなチャートを形成することから、「ソーサー・トップ」と呼ばれています。
このパターンでも、株価がネックラインを下回ったところが、売りポイントとなります。

チャートを確認しよう!

トレンド反転(2)〜底を打つパターン〜

それでは続いて、底を打つパターンを3つ紹介します。

逆ヘッド・アンド・ショルダー(逆三尊)

逆ヘッド・アンド・ショルダー(逆三尊)

お察しの通り、「ヘッド・アンド・ショルダー」の逆パターンが「逆ヘッド・アンド・ショルダー」です。

このパターンでは、真ん中が一番深くなった3つの谷を形成します。
戻り高値(1)と(2)を結んだ線が、ネックラインになり、このネックラインを上回ることで、パターンが完成します。
また、このネックラインを上回ったところが買いポイントになります。

最も有名な底値形成のパターンです。中・長期に渡る、上昇トレンドへの転換を意味します。

チャートを確認しよう!

この場合も出来高に注目です!
このようにネックラインを上抜けるときには大量の出来高を伴います。

チャートパターンを読み解くカギは「出来高」にあります!

ダブル・ボトム

ダブル・ボトム

この場合も、「ダブル・トップ」の逆パターンが「ダブル・ボトム」です。
このパターンでは、2つの谷(安値)はほぼ同じ株価になります。1つ目の谷と同水準で下げ止まりはしますが、1つ目よりも少ない出来高になります。

このパターンでは、1つ目の谷(安値(1))を目指して下落していく時、売りが売りを呼び出来高は多くなります。
そして2つ目の谷(安値(2))では、1つ目の谷(安値(1))と近い株価で反発すると、「これ以上、下げることはない!」という安心感が生まれ、それまでの相場とは違い強気相場へ転換し始めます。

ネックラインを上回ることで出来高はさらに増え、底値圏を脱出し上昇トレンドへの本格的な転換となります。

チャートを確認しよう!

ソーサー・ボトム

ソーサー・ボトム

この場合も、「ソーサー・トップ」の逆パターンが「ソーサー・ボトム」です。

底値圏にいる期間が比較的長く、小さな上げ下げを繰り返している間に、カップの下に置かれる受け皿(ソーサー)のようなチャートを形成することから、「ソーサー・ボトム」と呼ばれています。
底値圏に達する時に、出来高が増加する傾向があります。

このパターンでも、ネックラインを上回ったところが買いポイントになります。ですが、動きがなだらかなので、買いポイントを見つけるのは難しいです。
出来高の増減に目を配り、買いポイントを見つけましょう。

チャートを確認しよう!

動きがなだらかなので、売買の判断を焦らずできる利点もあります!
しっかり考えて今後の戦略を立てましょう。

関連ワード

トレンド継続

第2回の「トレンドを見極める」で解説した、「トレンドの転換を極める」の中にも出てきましたが、上昇トレンドや下落トレンドの流れが一旦止まるものの、トレンドが継続(中段保ち合い)することもあります。
その場合にもパターンがいくつかあるので、代表的なパターンについて解説します。

上下のトレンドラインが収束していくパターン

上下のトレンドラインが、徐々に狭くなり、三角形に収束していくパターンがあります。
そして収束された後は、上下どちらかに大きく動くことが多くなります。

三角保ち合い

上昇(上向き三角保ち合い)
下落(下向き三角保ち合い)

高値と高値を結んだ線(上値抵抗線)と安値と安値を結んだ線(下値支持線)の幅が徐々に狭くなり、この線に囲まれた三角形の中で株価が推移するもの「三角保ち合い」と呼びます。

三角形の中で株価が推移する時、出来高は減少し、上下いずれかの線を抜けるときに出来高が増加します。
売買のポイントは、上値抵抗線もしくは下値支持線を突破したときです。

チャートを確認しよう!

株価が大きく上昇または下落した後によく見られるチャートです。
上向き三角保ち合いならば上放れ(上昇)の確率が、
下向き三角保ち合いならば下放れ(下落)の確率が高くなります。

ペナント型

上昇
下落

右下がりの上値抵抗線と右上がりの下値支持線の範囲で価格の上げ下げの幅が小さくなっていくものを「ペナント型」と呼びます。
このチャートパターンが現れた時には、先端付近に来た時に注意が必要です。
先端部分には、エネルギーが蓄積された状態ですので、その後の急上昇、急下落する可能性が非常に高いです。

急上昇または急落が始まった水準から、“ペナント型”の形成に入った水準までの値幅(旗の柄のように見える部分「A」の長さ)が、“ペナント型”(保ち合い状態)を上または下に抜けた水準からの値幅が、同じだけ動くとされるので、この値幅を目安にしましょう!

チャートを確認しよう!

ペナント型は、価格が急上昇または急落した直後に出現しやすいといわれています。

上下のトレンドラインが平行に近い形で進んでいくパターン

ボックス型

上昇
下落

平行な上値抵抗線と下値支持線の範囲内で、上昇・下落を繰り返す状態を「ボックス型」と呼びます。

出来高は時が経過するに従って減少しますが、何らかのきっかけ(ニュース等)で株価が、上値抵抗線、下値支持線いずれかを突破するとき、出来高は急増します。
また、突破した後、このパターンに入る前のトレンドを継続する可能性が高い傾向があります。

チャートを確認しよう!

投資のタイミングは、上値抵抗線が出来高を伴って上抜けたときですが、ボックス型を形成している時でも、その習性をうまく利用して「下値で仕込み、上値で売る」を繰り返し利益を積み重ねることができます!

フラッグ型

上昇
下落

上値抵抗線と下値支持線の間で株価が保ち合いを続け、ボックス型を斜めにさせた形を「フラッグ型」と呼びます。
直前の急な上昇や下落をポールとみなし、チャートの形が、レースに使われるフラッグに似ているので、“フラッグ型”と呼ばれます。

上昇途中でこのフラッグ型の保ち合いになった時は、その後再び上昇する傾向があり、下落途中でこのフラッグ型の保ち合いになった時は、その後再び下落する傾向があります。

チャートを確認しよう!

オンライントレードにログイン!

それでは第3回の締めくくりに、ネックラインを引いてみましょう!
大和証券のオンライントレードの「多機能チャート」には、テクニカル分析に強くなる機能がたくさん揃っています。

step1

大和証券オンライントレードにログイン
※パソコンからログインしてください

 
step2

検索窓から銘柄を検索
※4桁の銘柄コードでも銘柄名でも、どちらでも検索できます。

 
step3

多機能チャートをクリック

 
step4

トレンド線をクリック!
好きな色でオリジナルのネックラインを引いてみましょう!

 
step5

チャートを見た時に、パターンを見つけられるようになりましょう。
そのひらめきを得るためにはこのページで解説したチャートパターン+出来高がヒントになります。
様々なチャートでネックラインを引く練習をしてみましょう!

【第3回のまとめ】

人の心理を一歩引いたところから、冷静に分析するのがテクニカル分析です。チャートパターンに表れる心理を読み、売買タイミングを逃さないようにしましょう!

次回は、「波動の予測」について解説します!

「チャートパターン」については理解していただけましたか?次回もお楽しみに!

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  • 信用取引を行うにあたっては、売買代金の30%以上で、かつ30万円以上の委託保証金が事前に必要です。信用取引は、少額の委託保証金で多額の取引を行うことができることから、損失の額が差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。

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  • 取引コースや商品毎に手数料等およびリスクは異なりますので、上場有価証券等書面、契約締結前交付書面、目論見書、等をよくお読みください。
  • 外国株式の銘柄には、我が国の金融商品取引法に基づく企業内容の開示が行われていないものもあります。

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