外貨建債券の“はじめの一歩” 日本では低金利が続いており、定期預金はもちろん、日本国債をはじめとした国内債券では利息の受取りを多く見込めません。そのため、日本よりは比較的金利の高い外貨建ての外国債券に投資することも選択肢の一つではないでしょうか? 外貨建債券の“はじめの一歩”

日本では低金利が続いており、定期預金はもちろん、日本国債をはじめとした国内債券では利息の受取りを多く見込めません。そのため、日本よりは比較的金利の高い外貨建ての外国債券に投資することも選択肢の一つではないでしょうか?

外貨建債券は、購入代金の払込みや利払い、償還金の支払いがすべて外貨で行なわれる債券のことです。

海外の高い金利を享受できるほか、為替差益も狙えるため、投資の可能性が広がります。

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外貨建債券の種類

外貨で払込んだり、償還金を受取るというのはわかったけど、どんな種類があるんですか?

例えば、国が発行する債券を「国債」といいますが、発行する主体で分類したり、利払いの有無によって分類できます。

発行体による分類

発行体は、資金を調達するために債券を発行する主体です。

国や国際機関、金融機関、株式会社など、様々な主体が発行します。発行体が破綻をするとその債券がデフォルト(債券不履行)になりますが、発行体によって信用リスクが異なります。リスクを示すものに発行体格付けがあります。

債券の種類 概要 主な発行体
ソブリン債 国や政府機関など、中央政府により発行された債券 アメリカ、ドイツ など
国際機関債 世界の公的な国際機関が発行する債券 世界銀行、アジア開発銀行 など
事業債(社債) 一般の事業会社や金融機関等が発行する債券 アップル、アマゾン など

利払い方法による分類

債券は利払いの有無によって、「利付債」と「割引債」に大きく分類できます。

「利付債」は、発行から償還までの間、あらかじめ定められた期日に利息が支払われます。

また、償還時にはあらかじめ定められた額面金額で戻ってきます。

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「割引債」は、利息がない代わりに額面から利息相当分を割り引いた価格で発行され、償還時には額面金額で戻ってきます。

払込金額(購入金額)と償還金額(額面)との差が利息に相当します。

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外貨建債券の魅力

日本の国債や日本企業が発行する円建の債券もあると思うけど、外貨建債券の魅力は何ですか?

魅力1 高金利を享受できる

日本では長い間低金利が続いており、マイナス金利政策も実施されています。

海外では日本よりも高金利の国が多く、外貨建債券に投資することで高い金利を享受することができます。

ただし、一般的に金利が高い債券は信用リスクが高い傾向があります。

各国の10年債利回り比較 ※2017/3/21 時点

(出所)各種データより大和証券作成

利率の異なる債券(10年満期)を100万円分購入し、満期まで保有した場合、どれくらいの差になるのかを計算してみましょう。(単利計算、為替考慮なし、利子に対する税金は20.315%)

■利率:年0.1%、期間:10年、投資額:100万円

100万円×0.001(利率)×10年×0.79685 = 7,968円(税引き前10,000円)

■利率:年3.0%、期間:10年、投資額:100万円

100万円×0.03(利率)×10年×0.79685 = 239,055円(税引き前300,000円)

このように、10年間で受取ることができる金額が違ってきますので、金利の力は非常に大きいものです。

魅力2 為替差益を狙える

外貨建債券を購入した後に為替相場が「円安」に動いた場合、利息や償還金、売却益を「円換算」すると、為替差益が期待できます。

例えば、1ドル=100円から相場が変動して1ドル=110円の円安になったとします。

1ドルで交換できる円が100円から110円に増えたことになります。

外貨建債券でドルに投資した場合を考えると、円換算の評価が10%増えたことになります。(A)

[例]1ドル100円で1万ドル投資した場合

ただし、逆に「円高」に動いた場合、為替差損になります。

1ドル=100円から1ドル=90円の円高になったとします。

1ドルで交換できる円が100円から、90円に減ることになり、円換算の評価が10%減ったことになります。(B)

今後の為替相場見通しに応じて、どういった通貨の債券に投資したほうが有利かを考える必要があります。

魅力3 複数通貨で分散投資

円で保有している資産は、円安が進むと見た目の元本は変わりませんが、実質的な価値は下落しています。

円以外の通貨に分散し、円資産の実質的価値の下落を抑えるために外貨建債券への投資は有効です。

「1ドル=100円の時、100万円は10,000ドル」ですが、「1ドル=125円の時、100万円は8,000ドル」になります。100万円を日本円の現金や預金で持っていれば、100万円から減ることはありませんが、外貨で換算すると、円安になっていくと実質的な価値がだんだん減っていきます。

例えば、米ドルで資産を保有していれば、仮に日本円の価値が下落(円安)しても、保有する米ドルの価値が相対的に上昇することで資産の目減りを防ぐことができます。

複数の通貨で資産を保有する効果

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新発債と既発債

“新発債”とか“既発債”というのを聞いたことあるけど、なんですか?

債券は償還までの間に売買することもできるため、新しく発行される債券を「新発債」、すでに発行されて市場に流通している債券を「既発債」と呼び、区別しています。

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債券投資では、新発債と既発債のどちらを購入するか、償還まで保有するか、途中で売却するかによって、利回りも変わります。

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外貨建債券広告(新発債)の見方

リーフレットをもらったけど、どの部分を見ればいいかわからないんです。

新発の外貨建債券の募集・売出広告には利率や期間、利払い、償還の方法など購入するうえで重要な項目が記載されています。

その基本的な見方をご紹介します。

外貨建債券の例

大和証券のホームページの外貨建債券ページで閲覧できます。

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外貨建債券投資のポイント

銘柄選びのポイント

外貨建債券に投資する際のポイントや注意点はありますか?

投資する債券を決める際の主なチェックポイントは、発行体や年限などです。

■ 発行体選びは格付を参考に

様々な発行体がありますが、まずは、発行体の財務内容を見て、健全性を判断するというのが王道です。

財務内容などをチェックするなんて難しいなあ。もっと簡単に判断できる材料はありませんか?

そうですね、プロの機関投資家でもなければ、そのような専門知識はないのが普通です。

そこで、個人投資家にもわかりやすいように、発行体の信用度をチェックする参考指標として、「格付」があります。

これは格付会社が、債券の利子や償還金の支払いの確実性を評価して、その度合いをランク付けしたものです。

投資適格債・低格付債 格付けのイメージ

■ 年限は長いほど価格変動が大きい

同一の発行体でも、年限が違えば利率も異なります。

固定の利付債の場合、今後金利が上昇すると考えられている状態では、年限が長い債券ほど、利率は高くなるのが原則です。

また、通常、年限の長いものや、利率が高いものほど価格変動が大きくなります。

■ 投資のリスク

債券に投資する際の主なリスクとしては、「信用リスク」、「価格変動リスク」、「流動性リスク」などがあり、外貨建債券には「為替リスク」もあります。

価格変動リスク

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債券は償還日に額面金額を返済することが発行体により約束されています。ですから償還まで持てば、利回りの確定した比較的安定した商品ということがいえるでしょう。

しかし、償還を待たずに途中で売却すると、市場価格(時価)での売却になるため、受取金額が購入金額を上回る場合もあれば、下回る場合もあります。これが「価格変動リスク」です。

特に、償還までの期間が長いほど、市場価格の変動幅が大きくなる傾向があるので注意が必要です。

信用リスク

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債券の元本や利子が、約束どおり支払われなかったら・・・。一言でいえば、これが「信用リスク」です。

きちんと支払われるかどうかの確実性は、発行体の収益力や、財務内容等に起因しています。

それらを把握するためには、発行体の事業内容や、経営状況に関する情報、債券の発行条件などをよく確かめる必要があります。

為替変動リスク

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外貨建債券は為替レートの変動により、「円換算」での受取額が変動する可能性があります。
為替が円高になった場合、円換算での受取額が減少し、逆に円安になれば円換算での受取額が増加します。
このように今後為替がどのように動くかといった相場見通しに応じて、どういった通貨の債券に投資したほうが有利かを考えるのが得策といえるでしょう。

海外の債券市場の動きを追う

他にどのような情報をチェックすればいいですか?

■ 海外の債券市場の情報入手

国内の債券市場と違って、海外の債券市場の情報は限定されます。新聞やインターネットなどでも海外の経済情勢や債券市場の動向は追うことはできますが、投資する国の経済や金利情勢、為替について証券会社から情報を入手しましょう。

■ 米国債市場の重要性、特徴

米国債市場はほかの債券市場に大きな影響を与えており、主要国の国債利回りは連動性が高くなっています。

金利動向は、基本的には各々の国の景気や物価、株価動向などに影響されますが、主要国の経済は米国経済と大なり小なり関係が深く、影響を受けることになります。米国市場の動向は最低限押さえたいところです。

■ 米国債市場を見る上で注目すべき事柄

米国市場では、日々発表される経済指標への関心が高く、数値の改善・悪化、あるいは予想値との違いで、相場が動くことが多いのが特徴です。また、金融当局者などの発言によっても、大きく動くことがあります。

経済
指標
注目度
高い〜重要
実質GDP、雇用関連統計(失業率、非農業部門雇用者数、新規失業保険申請件数)、鉱工業生産、小売売上高、消費者信頼感指数、ISM景気指数、消費者物価
注目度
中程度
自動車販売台数、住宅着工件数、個人所得・個人消費、耐久財受注、地区連銀経済報告、貿易収支
金融
政策
注目度
最重要
FOMC(米国の金融政策を決定する会合、年8回開催)、金融当局の発言(FRB関係者、地区連銀総裁など)

※注目度はその時々で変わります。

外貨建債券投資の4つの要素

外貨建債券への投資を行なう際には、次の4つの要素が投資の適否を測る参考になります。

●金利面

(1)金利水準(高いor低い)、(2)金利の方向(低下or上昇)

●為替面

(3)為替水準(割安or割高)、(4)為替の方向(円安or円高)

  インカムゲイン重視
(受取り利息重視)
キャピタルゲイン重視
(値上がり益を狙う)
重視すべきこと 金利の水準・為替の水準

金利の方向・為替の方向

債券面と為替面のプラス・マイナスが打ち消し合うことがあるので注意を要する

金利の水準

投資タイミングは

・金利が上振れした時が望ましい

・金利が下振れした時は避ける

金利は低いより高いほうがよい
金利の方向

・上昇局面では、大幅上昇が見込まれなければ、長期債でも購入可

・低下局面では、長期債が有利

・上昇局面では、購入不利(長期債の価格変動幅は意外に大きい)

・低下局面では、長期債が有利

為替の水準

・円高に振れた局面が望ましい

・時期を分散して購入して、購入為替を平均させるのもよい

円安傾向の中、あるいはレンジ相場での、円高に振れた局面が望ましい
為替の方向

・目先の円高・円安はさほど関係がない

・ただし、中期的に大幅円高が予想される場合不可

・円安局面が想定される時が望ましい

・円高局面では為替差損が出る

外貨建債券投資の税金について、
詳しく学びたい方は…

外貨建債券の税金
(よくわかる投資の税金)

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お取引の流れ(オンライントレード)

外貨建債券は、総合口座開設後、オンライントレードで購入できます。
オンライントレードでの購入方法をご案内します。

保有時の利金の受取りについて(オンライントレード)

大和証券では、外貨建債券の利金は、外貨または円貨で受取ることができ、
オンライントレードで指定することができます。

償還金の受取り、途中売却について(オンライントレード)

償還金の受取方法、オンライントレードでの途中売却方法をご案内します。

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