マイクロファイナンスの概要

マイクロクレジットのビジネスモデル

貧困層への無担保融資というと直感的に貸し倒れが非常に多いと思われますが、実際には極めて高い返済率が達成されおり、例えばグラミン銀行のローン返済率は98%に達します。
どのようにしたらこれだけ高い返済率が達成されるのでしょうか。その説明として最初に挙げられるのがグループレンディングと呼ばれる連帯保証制度です。その原型をグラミン銀行が開発したことから、グラミン方式(グラミン・クラシック・システム、Grameen Classic System)とも呼ばれています。
<グラミン方式の概要>
・ まず血縁関係の無い5人でグループを組み、グラミン銀行の考え方、規則(16原則)、手順について1週間から2週間の研修を受ける。
・ 口頭試験で誠実さや真剣さが認められると貸付が承認されるが、いきなり5人全員に融資が行われるわけではない。各グループはリーダー選出し、リーダーを除く2人に最初の貸付がなされ、6週間できちんと返済がなされれば次の2人に貸付が行われる。それも返済されればグループのリーダーに貸付が行われ、このサイクルが繰り返されると、与信枠は拡大していく。
・ 借り手との信頼関係に基づく融資であり、担保はとらず、法的な契約を結ぶこともない。信頼関係構築のために、スタッフは借り手の元へ直接足を運び、借り手のニーズや状況を細かく把握する。
・ 小額かつ短期の貸出であり、すべての貸付金は毎週、または2週間毎に返済される。
グループレンディングには大きく2つの効果があるといわれています。まず、グループを組むときに信頼できる人を相互に選ぶので、「良い借り手」と「悪い借り手」の選別が行われる効果があるといわれています(相互選抜、peer selection)。次に、メンバーが相互に監視することによって、意図的な返済遅延の発生を防ぐ効果があると考えられています(相互監視、peer-monitoring)。
グラミン銀行の成功により、グループレンディングは世界中の多くのマイクロクレジット機関の事業モデルの源となりました。ただし、最近の研究ではグループレンディングの効果を疑問視するものもあり、グラミン銀行も自身も2002年に伝統的なグラミン方式からグラミン総合的システム(The Grameen Generalized System)へと融資スキームをステップアップさせています。
マイクロクレジットを成功させるためには、ただグループを組めばよいというものではなく、(1)借り手と貸し手の間で強固な信頼関係を構築すること、(2)消費や返済のためではなく農業や手工業など収入を生み出す活動のための貸出であること、(3)問題が生じそうな時は早期に原因を突き止め適切な対応をとること、(4)コミュニティ内で経済的自立へ向けた自発的・協力的で規律のある態勢が構築されること、といった諸条件を満たすことが重要です。グループ単位での貸付はそのための手段の一つであり、今後も様々な試行錯誤がなされながらより洗練されたものへと発展していくでしょう。

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