マーケット天気図 2012年5月

平成24年4月27日作成

5月のマーケット天気図 5月の注目ポイント 予想騰落率ランキング

今月のポイント・前月からの主な変更点

今月のポイント
1. IMFは12・13年世界経済成長率予想を上方修正。世界経済の回復を背景に中長期的なリスク選好は継続
2. ただし、目先は不透明要素が残る。政治イベントが続く欧州情勢に金融市場は神経質な展開となる可能性
3. また、米国景気は回復が継続しているが、現状は市場の期待が実体経済の回復よりも先行している模様
4. 中国は景気減速感が強まっている。更なる減速を回避すべく、追加金融緩和・財政政策の発動が注目される
5. 新興国・資源国では、実質金利がプラス、財政面の不安が小さい株式市場がより堅調な推移が想定される
株式市場

各国マーケットの主なポイント

■ 株式市場
  変更点(左側:現状、右側:先行き)

日本

今回
(4/27)
晴れ晴れ
前回
(4/16)
晴れ晴れ
今期の企業収益はV字回復が見込まれる。割安な日本株を評価する動きが続こう

中国

今回
(4/27)
曇り晴れ
前回
(4/16)
曇り晴れ
景気減速、インフレ鈍化が鮮明となり、金融・財政面からの景気刺激が期待される

オーストラリア

今回
(4/27)
曇り晴れ
前回
(4/16)
曇り晴れ
インフレ圧力が大きく後退。利下げ⇒景気刺激への期待が株価を押し上げよう
■ 為替市場
  変更点(左側:現状、右側:先行き)

南アフリカ

今回
(4/27)
晴れ晴れ
前回
(4/16)
曇り晴れ
インフレ圧力がじわりと高まっており、利上げへの思惑が通貨上昇の手掛かりに

カナダ

今回
(4/27)
晴れ晴れ
前回
(4/16)
晴れ晴れ
中銀総裁は自国経済の回復に自信を示す

メキシコ

今回
(4/27)
曇り晴れ
前回
(4/16)
晴れ晴れ
米景気の回復と他新興国通貨に比べて低水準のペソ相場を背景に輸出が堅調

マーケット天気図(国別評価)の見方

株式市場、為替市場

  現状判断 先行き判断
判断項目 それぞれのグループ(A、B)における株価、為替(対円)の「直近3ヵ月間」の相対パフォーマンス それぞれのグループ(A、B)における株価、為替(対円)の「6ヵ月先」の相対パフォーマンス
晴れ アウトパフォーム
(為替は円安)
アウトパフォーム
(為替は円安)
曇り ニュートラル ニュートラル
雨 アンダーパフォーム
(為替は円高)
アンダーパフォーム
(為替は円高)

※グループA:先進国、グループB:日本を除くアジア、新興国

経済成長

  現状判断 先行き判断
判断項目 「現状」の経済成長率と「過去」のトレンドの比較 「1年先」の予想経済成長率と「現状」の経済成長率の比較
晴れ 高成長 加速
(高水準)
曇り 巡航速度 巡航速度
雨 低成長 成長鈍化
(低水準)

インフレ

  現状判断 先行き判断
判断項目 「現状」のインフレ率と「過去」のトレンドの比較 「1年先」の予想インフレ率と「現状」のインフレ率との比較
晴れ インフレ率下ブレ インフレ率改善
(低水準)
曇り 過去のトレンド並み 過去のトレンド並み
雨 インフレ率上ブレ インフレ率加速
(高水準)
お取引にあたっての手数料等およびリスクについて

当社で取扱う商品等へのご投資には、各商品ごとに所定の手数料等をご負担いただく場合があります。(国内株式委託手数料は約定金額に対して最大1.20750%(税込)、ただし、最低2,625円(税込)、ハッスルレートを選択しオンライントレード経由でお取引いただいた場合は、1日の約定代金合計が300万円までなら、取引回数に関係なく国内株式委託手数料が3,150円(税込)、以降、300万円を超えるごとに3,150円(税込)が加算、投資信託の場合は銘柄ごとに設定された販売手数料および信託報酬等の諸経費、等)
また、各商品等には価格の変動等による損失を生じるおそれがあります。商品毎に手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の上場有価証券等書面または契約締結前交付書面、目論見書、お客さま向け資料等をお読みください。

5月のマーケット天気図 5月の注目ポイント 予想騰落率ランキング

今月の注目ポイント(1)

リスク選好を背景に、昨年末頃より続いた世界的な株高・通貨高(対円レート)が、ここもと一服している。背景は米国経済や欧州債務問題、中国経済などに関して、先行き不透明感が高まったこと。
しかし、4/17にIMFが発表した世界経済見通しでは、12・13年の実質GDP成長率予想(全世界)が前回(12年1月)より上方修正された。新興国の経済成長を牽引役に、世界経済は順調な回復を辿るといった見方がされている。後述するようなリスクファクターに、目先は神経質になる可能性があるものの、中長期的に見たリスク選好の流れは続くものと想定される。

■MSCI世界株価指数と新興国・資源国通貨

(出所)各種資料より大和証券作成
 

■世界経済成長見通し

(出所)IMF「World Economic Outlook」より大和証券作成

今月の注目ポイント(2)

3月にスペイン、4月にイタリアが、それぞれ財政再建の進捗が想定より後ズレする可能性を表明。そうした中、欧州債務問題への懸念が高まり、両国の国債利回りは再度、上昇している。
目先、欧州では重要イベントが数多く控えている。中でも注目されるのは、5/6に控える仏大統領選挙(決選投票)、ギリシャ総選挙である。これらの選挙結果は今後の欧州債務問題打開の鍵を握る。
ただ、ECBが2度に亘って行った3年物資金供給オペにより流動性は満たされているため、金融機関が即座に資金不足になるリスクは小さい。昨年後半のような危機が繰り返されることはないだろう。

■欧州の主なスケジュール(5月)

(出所)各種資料より大和証券作成
 

■ECB国債買い取り額とイタリア・スペイン国債利回り

(出所)各種資料より大和証券作成

今月の注目ポイント(3)

米国ではガソリン価格の高騰が、足元で堅調に推移する個人消費を抑制するリスクが指摘されている。足元のガソリン小売価格は水準こそ高いものの、季節性から見れば5月以降は頭打ちになる傾向がある。ガソリン価格が大幅上昇しないのであれば、消費の先行きを危ぶむ必要はなかろう。
昨年末以降、米国株は市場予想を上回る強い経済指標を手掛かりに上昇してきた。そうした中で、市場参加者の間では、米国景気の回復に強気な見通しが増え、当面、経済指標からはポジティブ・サプライズが生じ難いと見られる。米国株が一段の上昇を目指すには多少の時間が必要か。

■ガソリン価格の季節性

(出所)各種資料より大和証券作成
 

■エコノミック・サプライズ・インデックスとNYダウ

(出所)各種資料より大和証券作成

今月の注目ポイント(4)

中国12年1-3月期実質GDP成長率は前年同期比+8.1%と5四半期連続で伸び率が鈍化。欧州向け輸出などを中心に外需が低迷、これまでの金融引締めの影響により固定資産投資も減速した。また、3月主要70都市新築住宅価格(全国加重平均)は政府が住宅価格抑制策を導入して以来、初めて前年同月比マイナスとなった。同国の景気減速感は徐々に高まっており、政府当局はリーマン・ショック後に実施されたような大胆な景気刺激策へ、比較的に早いタイミングで転換していく可能性があろう。

■中国実質GDP成長率(前年同期比)

(出所)中国国家統計局などより大和証券作成
 

■中国新築住宅価格と都市別騰落率分布

(注)変化率は前年同月比。全国加重平均はロイター算出
(出所)中国国家統計局、トムソン・ロイター

今月の注目ポイント(5)

世界的にインフレが緩和傾向にある中、主要国において金融緩和の動きが広まっている。新興国・資源国では4/17にインドが09年4月以来の利下げに踏み切った。また、中国では昨年12月と今年2月に預金準備率を引き下げ、ブラジルは昨年8月以降、6会合連続で利下げを実施している。
新興国・資源国は、実質金利がプラスの国が多くあり、こうした国では依然として更なる金融緩和余地を残している。更に、財政面についても健全な国が多い。金融・財政の両面から景気刺激が期待される国ほど、株式市場の先高観が強いと想定されよう。

■主要国の政策金利推移

(出所)各種資料より大和証券作成
お取引にあたっての手数料等およびリスクについて

当社で取扱う商品等へのご投資には、各商品ごとに所定の手数料等をご負担いただく場合があります。(国内株式委託手数料は約定金額に対して最大1.20750%(税込)、ただし、最低2,625円(税込)、ハッスルレートを選択しオンライントレード経由でお取引いただいた場合は、1日の約定代金合計が300万円までなら、取引回数に関係なく国内株式委託手数料が3,150円(税込)、以降、300万円を超えるごとに3,150円(税込)が加算、投資信託の場合は銘柄ごとに設定された販売手数料および信託報酬等の諸経費、等)
また、各商品等には価格の変動等による損失を生じるおそれがあります。商品毎に手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の上場有価証券等書面または契約締結前交付書面、目論見書、お客さま向け資料等をお読みください。

5月のマーケット天気図 5月の注目ポイント 予想騰落率ランキング

予想騰落率ランキング

先進国株価

米国株は短期的にやや上値の重い展開か。日本株は米国株をアウトパフォームすると想定

割安感の強い豪州株は堅調な推移を想定。追加金融緩和が実際されれば株価上昇のきっかけとなろう。

(出所)各種資料 予想は大和証券

新興国株価

インド株、中国株は金融緩和と景気刺激策の発動期待が株価を下支えしよう

アジア新興国株式市場は、経済堅調かつ実質金利がプラスであるインドネシアやフィリピンに注目

(出所)各種資料 予想は大和証券

対円相場

米ドルは景気回復・金利上昇を手掛かりに緩やかなドル高が予想される

新興国・資源国通貨はリスク許容度との相関性が強い中で出遅れ感のあるカナダドルに注目

(出所)各種資料 予想は大和証券

<参考データ>四半期予想レンジ

先進国株価指数(日本、米国、欧州など)

(出所)各種資料 予想は大和証券部

新興国株価指数

(出所)各種資料 予想は大和証券

為替相場(対円レート)

(出所)各種資料 予想は大和証券
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