エコロジー・ボンド特集

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エネルギー需要の増加と地球温暖化

地球温暖化問題は人類が直面している喫緊の課題であり、国境を越えた取り組みが求められています。温暖化による大気や海洋の変化は、異常気象を引き起こす要因のひとつとされており、降雨パターンや雪解け時期の変化による水資源への影響、干ばつや森林火災の増加、生物・生態系の変化などはその影響の一例です。
IPCCの第4次評価報告書によると、世界平均気温は2100年に1.8度〜4.0度(最大6.4度)、海面水位は0.38m(最大0.59m)上昇すると予測されており、さらには温暖化により突然のあるいは不可逆的な現象が引き起こされる可能性があるとされています。[1]
温暖化の原因のひとつとしては、新興国の著しい経済成長に伴うエネルギー需要の急速な拡大があげられます。サブプライムローン問題に端を発する世界金融危機以降、エネルギー需要増加は低迷しているものの、景気が回復に転じれば、長期的な増加傾向にすぐに戻ることになります。
また、エネルギー源の多くは石炭や石油といった化石燃料であり、今後も各国政府が既存の政策や対策を変更しなかった場合、増加すると予測されるエネルギーのほとんどは化石燃料によりまかなわれると想定されています。このような状況の中で、温暖化による影響を抑えるためには、温室効果ガスの排出を減少させるエネルギー改革が重要な課題のひとつとなります。

注目を浴びるエネルギー改革

化石燃料利用増加による環境問題の深刻化に対し、京都議定書の第1約束期間が終了する2013年以降の国際的枠組みを決める「ポスト京都議定書」や、オバマ大統領が提唱した「グリーン・ニューディール政策」など、各国における環境・エネルギーへの取り組みが注目されています。その中でも一躍脚光を浴びているのが、太陽光や風力などの再生可能エネルギーであり、高架送電や配電インフラの強化、コージェネレーションなどのエネルギー効率化です。
代替エネルギー産業の発展は、地球に優しい経済発展を取り戻すことができると考えられています。しかし、残された時間は多くはありません。年を追うごとに一定期間に排出削減対策を講じられる可能性は小さくなり、エネルギー部門の転換にかかるコストは増加していきます。試算によると、気温上昇を産業革命前と比べ2度以内に抑える排出量への移行が1年遅れるごとに、世界全体の必要投資額は約5,000億ドルずつ増加し、2010年〜2030年の累計で10兆5,000億ドルに達するとされています。[2]
※気温上昇を2度以内に抑えることは、地球温暖化による打撃を避けるための科学的要請として、国際交渉の前提となっている目標です。国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)のコペンハーゲン同意にも「気温上昇を2度に抑えるという科学的知見を認識する」と記載されています。
[1]:IPCC第4次評価報告書
[2]:World Energy Outlook 2009

気候変動に対する欧州投資銀行の取り組み

欧州投資銀行(以下、EIB)は加盟国に対するEU加盟国、加盟候補国およびパートナー国へのプロジェクト支援などの投融資を行っている自治的公共機関です。エネルギー分野においては、持続可能で競争力のある安全なエネルギーへの投資を主な目的としており、気候変動を防ぐための、再生可能エネルギーやエネルギー効率化プロジェクトへの投資は、主要な目的のひとつです。
近年、EIBは再生可能エネルギー分野への投融資を増加させており、過去5年間で90億ユーロを超える融資を実施してきました。EU域内のエネルギー・プロジェクトへの融資のうち、最低20%を再生可能エネルギー分野に充てるという目標を掲げており、2009年におけるこの分野への投資は、10億ユーロの水準に達しました。さらに、EU域内にとどまらず、EU域外においても再生可能エネルギーおよびエネルギー効率化の分野への支援を拡大しようとしています。
プロジェクトの参考事例
プロジェクトの参考事例
CaseI)フランス:ポワトゥー=シャラントの太陽光発電
2009年、EIBはフランスのポワトゥー=シャラント地域における太陽光発電によるエネルギー生成への投資を支援するために、融資の枠組みを提供しました。本事業は、2008年から2012年にかけて65MWの発電能力を備えた太陽光発電設備を公共の建物に設置することを目的とした地域計画に役立ちます。
プロジェクトの参考事例
※写真はイメージです。
CaseII)トルコ:オスマニエの風力発電基地
2009年、EU加盟国への支援として、EIBはトルコの風力発電プロジェクトに3千万ユーロを提供しました。風力発電基地はトルコ南部に位置するオスマニエに建設され、135MWの発電能力があります。本プロジェクトにより経済的かつ持続可能な風力資源(=再生可能エネルギー)を利用した電力を提供でき、トルコで急速に増える電力需要を満たすことが可能となります。
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